ウルトラセブン第十一話「魔の山へ飛べ」です。
この物語モロボシ・ダン大ピンチという作品です。
ある雷鳴がとどろく夜、一匹の金色の龍が岩見山に降り立ちました。 その直後から岩見山で若者達の変死の事件が続きました。 26名の若者が、外傷もなく毒物が検出されたようすもないのに変死していたのでした。
そこでウルトラ警備隊はソガとモロボシ・ダンを岩見山に調査のため派遣しました。
岩見山で調査を行う二人ですが、岩陰から銃のようなものがダンを狙い、シャッター音がするとともに、異様な光がダンを包み、彼は倒れてしまいました。 ダンもまたあの26名の若者達と同じように変死してしまったのです。 その頃ソガは馬で立ち去る男を目撃、拍車を拾い戻ってみるとダンが倒れていたのでした。
ダンはすぐ基地に運ばれますが、どうすることもできませんでした。
ウルトラ警備隊員達はダンの死を悼み、弔い合戦だとばかり総力をあげて岩見山調査に向うのでした。
またソガの拾った拍車は近くの牧場の牧童、雪村のものであることがわかりました。
そしてその頃群馬県警から連絡があり、三合目付近の洞窟で奇妙な咆哮のような音が聞こえるというのでした。 以前はこのような音は聞こえていないということで、二人の警官とウルトラ警備隊員が洞窟内に入っていくとまたあのシャッター音が聞こえ、今度は二人の警官が犠牲となってしまいました。
キリヤマが猿のような怪人物を目撃して追いかけますが、見失います。 だがそこで銃のような物と雪村の遺体を発見します。
キリヤマはソガを残し銃のような物を基地に持ち帰るのでした。
そしてその銃のような物をアマギが調査するとそれは生命だけを中のフィルムに吸い取るカメラのような物であることがわかりました。 ダンやこれまでの犠牲者達はそのフィルムの中でまだ生きていたのでした。 ただそれをどのように元の肉体に戻し、生き返らせるかはかなり困難なようです。
その頃ソガは現地の洞窟であの怪人物と遭遇していました。
彼はワイルド星人で、彼等はみな老衰して地球人の若い生命が欲しいというのです。 その命さえくれれば侵略は行わないと言いました。
だがもちろんそのような要求を呑むわけにはいきません。 ソガはワイルド星人を攻撃しようとするのですが、逆にコントロールされてしまいます。
ワイルド星人にコントロールされてしまったソガはフィルムを岩見山の洞窟まで持ってくるように通信します。 キリヤマとフルハシが現地へ向かいソガを助け、フィルムのケースを渡しました。 でもそれはキリヤマの計略でケースの中身はカラでした。
だまされたことを知ったワイルド星人は怒り狂い 「ナ〜ス!」と叫びました。
岩見山頂を爆発させ、あの金色の宇宙龍ナースが現れ、ウルトラ警備隊に襲いかかってきます。 ウルトラ警備隊もウルトラホークで応戦します。
ナースはとぐろを巻き一機の巨大な円盤に姿を変えました。 ワイルド星人はそのナースに近づこうとするのですが、ソガ隊員のレーザーの攻撃で倒されました。 ワイルド星人を殺されたナースは、また襲いかかってきました。
一方地球防衛軍基地内では、アマギの努力で生命と肉体の合成に成功、ダンが生き返ります。
ダンはすぐにウルトラセブンに変身、ナースと対決するのでした。
ナースのかく乱戦法や締め付けに苦戦するセブンですが、最後全身に巻きつかれたところを渾身の力で木っ端微塵にしてしまいます。 このように宇宙龍ナースも倒されたのでした。
ダンが現れキリヤマ達は喜びます。 またアマギから、今回の事件の犠牲者が全員救出されたという連絡も入りました。
ダンはアマギに 「アマギ隊員、まさに命の恩人です。ありがとう!」と感謝するのでした。
ワイルド星人・・・。 「侵略する気はないが生命は欲しい」と言いますが、やはり聞くわけにはいかないでしょう。
これだけ科学が発達しているのですから、他に何か手はなかったのでしょうか・・・。 また他の惑星等の生物も心配ですね。
地球に降りてきたのは、一人だけのようですが、宇宙のあちらこちらに彼と同じ任務を持ったワイルド星人が派遣されたかもしれないです。
宇宙龍ナース・・・。 造型はなかなか素晴らしいですね。
なお今回はアンヌ隊員が登場しないのですね。 アンヌファンの方には残念な作品であります。
監督 満田かずほ 脚本 金城哲夫 特殊技術 的場徹 撮影 逢沢譲 美術 成田亨・岩崎致躬 特殊撮影 佐川和夫
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