ウルトラセブン第十六話「闇に光る目」です。
宇宙開発局と地球防衛軍の協同作戦で、アンノン星探査のため無人宇宙船「さくら9号」が打ち上げられました。 だが「さくら9号」は突如行方がわからなくなってしまったのです。 そして三ヵ月後この「さくら9号」が突然戻ってきたのでした。
回収と調査のためダン、アマギ、アンヌが着陸予定地点の地獄山山頂に向いました。 「さくら9号」その予定地点に降りてきますが、着陸後爆発を起こしてしまいます。
三人は驚きますが、ダンのみは何か怪しい音を聞きます。 でもアマギをアンヌは何も聞こえていないようでした。
またその三人を不気味な一つ目が見張っていたのでした。
その頃別の地点でヒロシという少年が変った形の石を発見して家に持ち帰ろうとしていました。 ヒロシはいじめられっこだったのか、途中で他の子供達に石を奪われそうになります。 すると突然先ほどダン達を見張っていた不気味な目が光り、ヒロシ以外の子供達を昏倒させるのでした。
その後ダン達がポインターで通りがかりますが、ダンはまたあの怪しい音と今度は一つ目を感じます。 子供達を病院に収容して、また彼らからヒロシのことを聞いたダンはヒロシの家へ向うのでした。
そしてヒロシの家では、ヒロシの部屋の電気が急に消え、ドアも開かなくなってしまいました。 ヒロシは驚きますが、どうすることもできません。
すると突然部屋の壁が割れあの怪しい目がヒロシに語りかけました。 「私の体を返して欲しい・・・。石を地獄山の煙の中に投げ込んでくれ。願いを聞いてくれたら君を一番強い子供にしてあげよう」と頼むのでした。
ダンがヒロシの母親と彼の部屋に入ってきた時、彼はもういませんでした。 ヒロシは怪しい声の言うことを聞き、地獄山の山頂に向ったのです。
ダン達も後を追います。 捜索隊も組織されました。
捜索隊はヒロシを発見するのですが、またあの目が現れ、捜索隊の人々を昏倒させました。 アマギとアンヌも倒されてしまいます。
ダンが何とか追いつきますが、ヒロシはついに石を地獄山の煙の中へ投げ込みました。
するとその中から岩石状の体を持つ、アンノンが現れます。 その衝撃で、ダンとヒロシは滑落、二人とも意識を失ってしまいました。
アンノンはさらに目が入ると大暴れを始めました。
ウルトラホークが駆けつけ、アンノンを攻撃しますが、逆にアンノンの両目から発射される怪光線による反撃を受けて不時着してしまいました。
キリヤマはアンノンと話し合いを試みます。
そしてアンノンは「さくら9号」のアンノン星探査を侵略と誤解していたことがわかりました。 キリヤマは必死に説得しますが、アンノンは信じようとしませんでした。
ダンが気がつき、ウルトラセブンに変身!飛来しました。
アンノンはウルトラセブンにも向ってきました。
怪光線でウルトラセブンを倒そうとします。
ウルトラセブンはストップビームを発射。 アンノンの動きを止めました。 そして再び説得を試みました。
するとアンノンはウルトラセブンの言葉を信用して、目玉の本体だけとなってその岩のような体と分離、宇宙へと去っていきました。
事件は解決しました。
ヒロシもダンの励ましで迎えに来た子供達の中に入っていったのです。
前回のペダン星人達と同様に、観測用のロケットを侵略のための兵器と誤解されて起きた事件でした。
地球防衛軍は同じような事を何度もやっているようです。 作品中では二つの事件の前後は明らかにされておりませんが。
今回のアンノン星人は、ロボットや超兵器を使わずに自ら戦いました。 また来た時は「さくら9号」に乗っていたようですが、帰るときは目だけでしたね。
彼等の正体はどうなっているのですかね。 アンノン自体はユニークな体です。 でもあの体は借り物のようですね。
またアンノン星人はウルトラセブンの言葉を信用したようです。 決して好戦的な宇宙人ではないようです。
脚本 藤川桂介 監督 鈴木俊継 特殊技術 高野宏一 撮影 逢沢譲 美術 成田亨、岩崎致躬 特殊撮影 鈴木清
ゲスト ヒロシ(稲吉千春)
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