この物語も実相寺監督作品でありけっこう異色な作品であった。

登場怪獣はジャミラ。
いや怪獣ではない。
「あれは、いや彼は我々と同じ人間なのです・・・」という驚くべき言葉を、聞くのである。
確かに宇宙服を着ているようにも見える。
まあそんなことはどうでもいい。
そしていつも明るく、おっちょこちょいのイデ隊員が叫ぶ。

「俺、やめた。ジャミラと戦うのをやめた!」と。
そしてまた暴れまわるジャミラにこう叫ぶ。
「ジャミラ!おまえ心まで怪物になってしまたのかよ!」と。

イデ隊員のこの二つの悲痛な叫びがまだ耳の中に残っている。

そして最後ジャミラは倒される。
ウルトラマンのウルトラ消火器によって。
この彼は水に弱い体質となってしまっているのである。

最後にそれでも建物に手をのばす、ジャミラの姿に無念さを感じる。
こちらの年齢がかさめばかさむほど心に痛みを感じる作品であった。

この作品、主役はイデ隊員かジャミラその人であったかもしれないな。
2006 12/02 16:18:52 | none | Comment(0)
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