こちらも昨夜録画を観た。

けっこう惹き込まれた。

木村拓哉さん演じる万俵鉄平は若き技術者で取締役である。
トクタサツオもボロ会社であるが一応製造業に勤める人間のハシクレである。
この鉄平のよい物を作り、世界一を目指すという情熱には共感を覚えた。

まあこれに父親万俵大介の銀行家としての野心とまた父親と息子いや祖父も含めて三代の葛藤がからみあっていくのである。

ただ父親万俵大介の
「呑み込まれては全従業員が路頭に迷うことになる。そうあってはならない」という言葉も企業を預かる経営者としては
当然だと思う。

言い換えてみれば、普通のドラマ三つ分のテーマがあるのだ。

いやさらにこれは実話のモデルがあるらしい。
だから話としては四作品?
そしてまた何か昭和四十年代の現代史の勉強にもなる、というと五つのドラマが描かれるといってもいいかもしれない。

もう一つ偶然かもしれないのだが、この物語と「風林火山」のテーマには奇妙な共通点がある。

まず武田家では信虎、信玄、義信、と三代に渡って確執、葛藤があった。
この信虎は勇猛、そして信玄は緻密で堅実、根回しとかが得意。
また信玄の嫡男の義信はやや一本気だが、聡明でもあったという説もある。

この主役の万俵家でも大介と初代圭介はそのような感じであったといっていた。

また歴史では武田は信濃を併呑、駿河も事実上支配下に収める。
このあたりで駿河の今川の姫を妻にしていた嫡男義信を死に追いやるのである。
つまり今川攻めを義信は反対であったらしい。
スケールが小さいといえばそれまでだが、彼は妻思いの優しい青年であったかもしれない。

万俵鉄平もまた仕事の鬼であると同時に家族思いでもあったというふうに描かれているようだ。

そして武田はやがて織田・徳川に敗れてしまう。
最初の合併に成功しながら、その次は・・・。
こんなところもそっくりである。

この二つのドラマから眼が離せなくなりそうである。
2007 01/19 20:07:11 | none | Comment(0)
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