かつて題名のなかったBLOG
ああ、ネタがないので、結局やってしまう
亀田興毅VSランダエタ戦の解説。

「ずいぶん及び腰ですね。
もっと堂々とやればいいのに。」


いや、前回のエントリへのコメントで書いたとおり、
試合自体はチラ見だわ、
ボクシングの知識も大してないわという人間だから。
読者からのツッコミが怖いのよ。

「まあ、いいじゃないですか。
そんときはそんときで。」


自分のことじゃないからって、強気だね!

「それほどでも。」

褒めてない褒めてない。

まあいいか。
今回のエントリですが、まず最初にお断りしておくと、
「八百長だったかどうか」という議論は、
本人たち、もしくは関係者が白状しない限り、
どっちかは永遠に分かりませんので、
それを論じるつもりはありません。

今回は、以前の「Qさま!」ネタのような
「素人が素人なりに調べて書きました」という
ものだと思ってください。

「はいはい。」

あと、これも最初に断っておきますが、
私は、以前から亀田は
嫌いです。
もし、ファンだという方がいらしたら、
ここから先を読むと気分を害されるかもしれないんで
お気をつけください。

「はーい、
私も嫌いだから無問題でーす。」


さいですか。

さて、「疑惑の判定」と言われていますが、
何がどう疑惑なのかを詳しく見て行きましょう。

「いや、明らかに八百長でしょう!
だって、亀田は1Rでダウンして、最後はフラフラ。
それでも勝っちゃったんですから!」


だから、八百長かどうかは論じないんだって。
どうも今回の試合について、
この点を誤解している人が多いようで。
自分も、今回調べて始めて知ったんだけど。

「誤解?
誤解って何がですか?」


現在のプロボクシングのルールだと、
KOやTKOをとられない限り、ダウンしたこと自体は
それほどマイナスにはならない
ってことなんだ。

「えええ!?」

ボクシングの判定は、
試合終了時に試合全体をみてどちらが優勢であったか
ということで勝敗をつける判定の方法ではありません。

ボクシングはラウンド制で行う競技のため、
判定方法は独特で
1.1ラウンドごとにポイントをつける
2.試合全体の判定は個々のラウンドの積み重ねによる
の2点で、他の格闘技とは大きく違います
(特に2について)。

(引用元:http://www.yokohama-hikari.jp/column/beginner/beginner03.html)


つまり、
ダウンした1Rは確かに亀田にマイナス点がつくけど、
2R以降は、そのダウンは全く考慮されずに
そのラウンドごとの点数が付くということだね。
だから、ダウンしたマイナスポイントは
以降のラウンドで挽回することも充分可能ということ。

「え〜、でも2R以降でもランダエタはダウンするどころか
ピンピンしてましたよ。どこが挽回できたんですか?」


それは、ダウンしたことで
何ポイントマイナスかを見ると分かる。

それを具体的な数字に表すときに
どうなるかですが、以下のようになります。

10=10(試合内容が互角な場合)
10=9(若干の勝ちの場合)
10=8(ノックダウンまたはこれに近い状態をともなう
明らかな勝ちの場合)
10=7(相手がまったくグロッギーで
ノックアウト寸前の圧倒的な勝ちの場合)

(中略)

ダウンのないラウンドは基本的には
10=10もしくは10=9になり、
1度のダウンがあったラウンドは10=8、
2回のダウンがあったラウンドは10=7に、
なると考えれば基本的には問題ありません。

(引用元:http://www.yokohama-hikari.jp/column/beginner/beginner04.html)


「ええ? たったの2ポイントなんですか?」

そうなんだ。
だから、1回ダウンしても後のラウンド分で
「若干の勝ち」である10-9を2ラウンドとればチャラ。

「へ〜‥‥。」

ここで、実際の亀田VSランダエタ戦の採点表を見てみよう。

    亀田        ランダエタ 
パ タ 金 金 タ パ
8 8 8 1R 10 10 10
9 10 10 2R 9 9 10
10 10 10 3R 10 9 9
9 9 10 4R 9 10 10
9 10 10 5R 9 9 10
10 10 10 6R 9 9 9
10 10 9 7R 10 9 9
9 10 10 8R 9 9 10
10 9 9 9R 10 10 9
10 10 10 10R 9 9 9
9 9 9 11R 10 10 10
9 9 10 12R 9 10 10
112 114 115 計 113 113 115


(引用元:http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20060802-OHT1T00213.htm)


こうしてみると、1Rではダウンで8-10で差がついたけど、
6R、10Rでは亀田が10-9で取り返していてチャラ。
11Rはランダエタが9-10で取っているけど、
あとのラウンドはそれぞれ割れているので、
ここのポイントの付き方が勝敗の分かれ目だったみたい。

人によって、「互角」という人もいれば、
ランダエタリードという人もいる。

▽WBCバンタム級元王者・薬師寺保栄さん 自分の戦った経験から、
亀田が4〜5ポイント負けていたと思う。
亀田には「よう頑張ったな」と言えるかもしれないが
「絶対勝ちだったな」とは言えないなあ。
リングサイドで見ていた知り合いからも
「この判定、どうなの」という電話ももらった。
判定がクリーンなら、こんな問い合わせはない。
今後悪い意味でボクシング界に影響する。

(引用元:http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060803k0000m050105000c.html)


ちなみに、こういう微差のラウンドの判定方法にも
一応ルールがあって、

ラウンドの評価内容はJBCルールでは、
以下の4つの基準によって決められます。

1.クリーンエフェクティブヒット
これは、ルールブックには
「正しいナックルパートによる的確にして有効なる加撃。
有効であるかないかは、主として相手に与えた
ダメージに基づいて判定される」
とあります。
これは、相手に与えたダメージやあてたパンチの数が
採点基準になる。というふうに解釈できます。

2.アグレッシブ
これは「攻撃的であること、ただし加撃をともなわない
単なる乱暴な突進は攻撃とは認められない」
とあり、消極的な姿勢でラウンドを進めると、
相手にそのラウンドをとられてしまうと解釈できます。

3.ディフェンス
「巧みに相手の攻撃を無効ならしめるような防御。
ただし、攻撃に結びつかない単なる防御のための防御は
採点されない」
これは、防御から反攻に転じる姿勢を評価対象にします。
と解釈できます。

4.リングゼネラルシップ
「試合態度が堂々としてかつスポーツマンライクであり、
戦術、戦法的に相手に優れ巧みな試合運びによって
相手を自己のペースにもっていくこと」
とあります。これは、ラウンドの支配(ペース)最終的に
どちらが握っていたかというふうに解釈できます。

(引用元:http://www.yokohama-hikari.jp/column/beginner/beginner04.html)


ということなんだけど、
これは非常に主観を伴うもので、
それこそ、専門家でもコアなファンでもない自分には
全く分からない部分だね。

「う〜ん‥‥。
ということは、八百長じゃないってことなんですか?」


だから八百長かどうかは(ry
しかし、問題は12Rなのよ。

「12Rですか?」

うん。
韓国人ジャッジだけが「10-9」で亀田につけてる。
はっきりとしたソースはないんだけど、
今日までのテレビやインターネットでの
様々な人の様々な発言を見たかぎり、
1Rのダウンと11R、12Rのヘロヘロな様だけは
明らかな亀田のマイナスポイントという見方は
かなり多くの人に共通だと思うんだ。

「確かに。それが10-9で亀田ですか‥‥。」

ボクシングにはホームタウンデシジョンといって、
地元の選手が有利になる判定というのは
暗黙の了解のように存在しているらしいけど、
この12Rの亀田の10-9はそれで済ませられるのかどうか。

「う〜ん、ジャッジを買収した
と考えた方がいいんですかね。」


何回も言わせんな。(笑)
でもまあ、試合をやる前から、
大晦日に防衛戦をやることが決まっている
(http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060801&a=20060801-00000012-spn-spo)
とか、試合をやる前から、WBCが亀田父のための
特別仕様のベルトを用意しているとか‥‥
(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060803-00000000-jij-spo)。
どう考えても‥‥ねえ?

まあ、これではっきり分かったのは、
亀田興毅は、自分が言うほど、
そしてマスコミが騒ぐほど強くない
ってことです。

まだ若いんだし、更生は充分可能だと思いますので、
一刻も早く父親のマインドコントロールから
解き放たれることを切に願っております。
2006 08/05 12:54:50 | 近況報告 | Comment(0)
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