かつて題名のなかったBLOG
そんなわけで、前回は
俺様はディープインパクトの引退タイミングについては
妥当だと思ってるよってことをダベッてみました。

ですが、ディープインパクトは日本の至宝であるからこそ、
日本で種牡馬入りしちゃいかんと思うのです。

ディープインパクトの父は言わずと知れた
泣く子も黙るサンデーサイレンスです。
サンデーサイレンスは既に死亡していますが、
これまでに何頭もの牡馬が種牡馬になっています。
フジキセキ、ダンスインザダーク、
スペシャルウィークなど、種牡馬としても
既に成功している馬、
バブルガムフェロー、マーベラスサンデー、
タヤスツヨシなどのそこそこの馬、
ニューイングランド、ニホンピロニールなど
聞いたことけど血統の良さから種牡馬入りしている馬、
チアズサイレンス、ジョービッグバンなど、
失礼ながら「この程度の成績で何で?」という馬まで
やたらいます。
これは非常に危険な兆候だと思います。

日本競馬発展の礎となったと言っても過言ではない
種牡馬にノーザンテーストという偉大な馬がいました。
そしてサンデーと同様にやたら後継種牡馬がいました。
しかし、その中で現在の種牡馬界で生き残っている
種牡馬がどれだけいるでしょうか?
また、マルゼンスキーらの活躍で一世を風靡した
ニジンスキー系の種牡馬、かなり最近まで
ロイヤルアカデミー、フレイズ、ラムタラなど、
こぞって輸入されましたが今では何頭残っていますか?

このように、ある系統の種牡馬が増えすぎると、
かえってその系統は没落してしまうことが多いんですね。
サンデーサイレンスの系統もいずれこうなることは
想像に難くありません。
もしかしたら、今から10年後くらいには
サンデーサイレンス系の種牡馬というのは
1頭も残っていないんじゃないかとすら私は考えています。

しかし、サンデーサイレンス系が多いのは
あくまで日本での話‥‥。そうです、私は
「ディープインパクトは海外で種牡馬入りさせて欲しい」
と切に思うのです。

過去、日本から海外に輸出された種牡馬が
いないわけではありません。
しかし、これまでは日本で成功しなかった種牡馬が
韓国やインドなど競馬後進国へ
「寄贈」に近い形で送られることがほとんどでした。
また、ここ数年は「シャトル種牡馬」として
南半球で種付けをしている種牡馬もいますが、
G1勝ち馬はバブルガムフェローの仔、ロッカバブルと
タヤスツヨシの仔、ホローバレットだけで
リーディングの上位に入るような活躍を収めている
種牡馬はまだいません。

日本は海外の競馬人からは「種牡馬の墓場」と
呼ばれていたらしいです。
海外で活躍できない種牡馬が最終的に行き着く先が
日本であるということらしいです。
要するに、上記で述べた日本→韓国という流れと同様に
欧州・米国→日本ということですね。

ここ最近は現役時にG1を何勝もしたような種牡馬や
既にある程度の活躍馬を排出している種牡馬も
日本に導入されています。
競走馬としてもジャパンCで日本馬が勝つことが
珍しくなくなったし、海外G1制覇も度々出るようになって
確実に日本のレベルは上がってきているとは思います。
ただそれでも、日本人が海外の競走馬や種牡馬を
購入することが当たり前のように、
海外のホースマンが日本で生産された馬を購入することが
珍しくなくなって、初めて日本が世界のレベルに
追いついたと言っていいのではないでしょうか。

でも、ディープなら海外の人に
「欲しい!」と思わせる能力と認知度があると思います。
(実際、ドバイの富豪が狙っていたという報道もあった
ソース:http://facta.co.jp/article/200608050.html)

日本で産まれ、日本で育んできた血統が
欧州や米国に渡って活躍馬をたくさん排出して、
「ディープインパクト系」のサイアーラインが確立したら
それはすごい夢だと思いませんか?

今から数年後、種牡馬ディープインパクトが
他にあまたいるB級実績のサンデーサイレンスの仔たちに
埋もれてしまわないよう、願ってやみません。
2006 10/14 00:25:07 | 近況報告 | Comment(0)
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