ブルーベリーとは、ツツジ科のスノキ属シアノコカス節に分類される北アメリカ原産の落葉低木果樹の総称であり、この果実が濃い青紫色に熟すことからブルーベリーと呼ばれています。
この仲間の植物は、北半球の各地に自生する種類があり、日本にはクロマメノキ、ナツハゼ、シャシャンボなどで知られています。
日本人にとって、ブルーベリーといえば、ブルーベリージャムが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

ブルーベリーはアントシアニンが豊富に含まれており、これは目の網膜に良いとして健康食品などで視力改善効果が謳われている成分です。
しかし、薬理作用が完全には解明されていないため、アントシアニンによる視力改善効果は認められていません。
ただ、ベリー系果実(ブルーベリーやビルベリーなど)は尿路感染症に効果があり、膀胱炎などの治療・予防に効果的とされています。

ブルーベリーにはアントシアニン以外にもビタミンA・ビタミンC・ビタミンE・カリウム・食物繊維・βカロテン・亜鉛等も含まれています。

ブルーベリーの果実は一斉に熟さないため、何回かに分けて収穫されます。
ブルーベリーは小果樹類のなかでは比較的日持ちは良いほうですが、痛みのない明青色〜青黒色で果粉のついているものを選んで利用するのが良いでしょう。

ブルーベリーの利用としては、先ほど言ったジャム以外にも生食、ワイン、フルーツソース、製菓原料などの加工素材としてもすぐれており、広い用途があります。
また、ブルーベリーの花や紅葉は美しいため、庭園木としても楽しむことができますよ。