2009年 05月 の記事 (1件)

ぼくらはいめを語りあい
  懸想に懸想をねじこんだ

  いめの函が月の蒼さにたえず
  風の落とす影にたがいの臓腑を侵しあうころ

  譲ることすら吝(しわ)くなり
  ささやかなことさえくみとるを惜しみ


  触れた指に霜が立ち
  重ねたくちびるに霧氷がおりる

  なのに

  どうしてなんだろう
  はりさけそうなくらい
  こんなにざわめくのは

  あだびととして出逢い
  あだびととしてむつみ
  あだびととしてそねむ

  明証的な認知に萌ゆる
  どうしようもない松露を
  どうすればいい?
  香気がいくらたとうが
  所詮
  そいつは骸炭さ
  
  血が噴き、
  肉がたぎり
  こころが燃えさかるころ

  胸の内にうかぶことすべてが
  燃え尽きる

  灰塵と化した記憶には
  のこるものはなにもないはずなのに

  どうしてなんだろう
  はりさけそうに
  こんなにざわめくのは


夢(いめ)は、草冠と四で羊の赤くただれた目を現し、さらに、
おおいと夕を合わせて、夜の闇におおわれ見えない状態を意味する字です。
夢見ることは楽しいですか?

2009 05/25 20:23:44 | none
Powerd by バンコム ブログ バニー