気ままに気の向くままに
スイスを旅行した時の事です。



エッシネン湖に向かう途中で、角笛の音と犬の吠え声と共に突然馬車が姿を表しました。
二頭立ての馬車をおじいさんが御していました。
犬が馬車の前を、右に左に走りながら、馬に向かって一生懸命に吠えて先導しており、なんとも微笑ましい姿でした。

犬はスイス中央地帯の農家で飼われているベルナー・ゼネンフント、よくバーニーズ・マウンテンドッグと言われる、家畜を追いたてたり、重い荷物を引く超大型の作業犬です。
ディズニーの映画、「ベーブ」に夫婦で出てくるしっかり犬です。



彼は中型でしたからまだ子供なのでしょうか、でも自分が馬達を励まし働かせていると、自負心と意欲を持って行動している様に見えました。
二頭の馬もブラッシングが行き届いて毛に艶がありスタイルも良かったです。

犬の自信に溢れて働く姿がみたくて、登りの多い帰路を馬車に乗ってみましたが、彼は水を飲みに寄り道をしたり、馬車の周りを気ままに走っており、吠えて馬を励ましたりしません。

登りの今こそワンちゃんの力が発揮できるのに、と歯がゆい思いをさせられましたが、まだ子犬の様でしたからしかたありません。小さいながら利口そうなプライドを感じさせる犬でした。




馬も人に慣れているようで触れても大丈夫でした。
写真をとポーズをとっている時、馬と目が合い、馬が頭を摺り寄せてきました。
私は気に入られた様です。

澄んだ優しい目をしていましたが、少々怖いので澄ましていたら馬がショルダーバッグを噛んで離しません。
噛んだのか愛情表現をしたのか、とにかく驚きました。
バッグを引っ張ったところ、少しして離してくれました。

馬の口跡がつきちょっと気持ち悪かったのですが、これは馬からの愛情表現であったと思えてなりません。
愛されて良い気分でした。

因みに、一人10スイスフラン(CHF)でした。900円程でしょうか。


アルプスの懐深くにいることを実感させてくれた動物達との出会い、とても楽しかったです。
2005 07/22 23:33:46 | スイス | Comment(0)
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