あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
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牧場付近は傾斜がゆるくなっていて、左手に伊那山脈とその向こうに中央アルプスが見えます。ちょっと見た感じはゴルフ場ではないかというくらい綺麗に手入れされています。小さな自然の池もありのどかな雰囲気です。右手を見ますと高い山の上のほうも放牧地として整備されていて、昨日ビガーハウスの管理人さんにお聞したら上の放牧地に行くと北アルプスまで一望できるとのことでした。放牧の始まるまでと、終わった後は車でいけるそうです。お弁当を持っていくととても良いとのことでした。大鹿村にはこうした放牧地が3ヶ所あるそうですが、村が主管理者で運営しているということです。大河原のガソリンスタンドのご主人にお聞きしましたら人口は1400人ぐらいで毎年約50人が転出したり、お亡くなりになって減少しており後8年で1000人を切るとのことで、転入してきた人も仕事が無いので結局出て行ってしまうというお話でしたが、この牧場を見ると平安時代からこの山を切り開いて大牧場を作り現在まで運営してきた先人の努力と知恵を継承し、さらに発展させて行くことができないものかと思わずにはいられません。やはり今後は、ここにある資産を活用した仕事を主としたほうが無理がないですし、大工場などは地形的に言って誘致は無理、小規模の下請け仕事は今では物流の関係で親会社の近辺に集中させておりそれも無理。都会でがむしゃらに働いて定年後こそ人間的に生きたいと言う、多くの団塊の世代の人を受け入れ、空き家を利用し農地を草ぼうぼうにするくらいならただでも貸して耕作をしてもらう。私の周りにも何人かの人がそのようにしており、お聞きすると儲けるつもりは全く無く、赤字にならなければいいということでやっているとのこと。土いじりが無性に楽しいとのこと。団塊の世代は資金が豊富なので、生活費は残した貯金と年金で賄える人が多いので農業収入に頼らなくても農業を趣味としてできる人たちです。そして村の高齢化した人達が、これは有料で農業を教えるというような仕事ができれば活性化に一役買うことになります。もちろんいくつかの問題がありますが、そうでもしなければ人がいなくなってしまいそうです。妻はそんなことは貴方が考えなくたって頭の良い人が考えてくれているといいますが、それはそうでもインターネットが発達した現在、簡単に情報を発信できるので、多くの人が意見を出し合い積み上げていけば少数の優秀な人が考えるより良い案が生まれる可能性もあります。皆さん如何でしょうか。
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