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前回までは赤ちゃんの新生児期の病気についてご紹介してきましたが、今回は脳や神経の病気についてご紹介します。 病気の名前と主な症状などを挙げていきますので、参考になさってください。
熱性けいれん ・熱性けいれんは、高熱が出た時に起こるけいれんのことです。 10人から20人に一人の確率で起こると言われていますので、確率的には高いです。 ほとんどは心配のないものですが、初めてのけいれんには赤ちゃんもママも慌ててしまうことでしょう。 これから紹介します知識を武器に毅然と対応してください。 症状としては、熱の出始めに全身が突っ張ります。 それから、手と足もびくついてきますが、5分もたたずにおさまることが多いけいれんです。 赤ちゃんは発作がおさまると眠りに入り、そのあと何事もなかったかのように目覚めるので心配はないでしょう。 このように症状が落ち着いてから病院を受診なさってください。
憤怒(フンヌ)けいれん ・乳幼児に多いけいれんのひとつで、激しく泣いているときに起こしやすいと言われています。 赤ちゃんの思い周りに伝わらないという苛立ちや不快な気持ち、痛みを感じたときなどに生じます。 これは、刺激に対して未熟な赤ちゃんの脳が敏感に反応することによって、脳内酸素が欠乏するために起こると考えられています。 このけいれんは成長するにしたがって自然と治るものなので心配はいりません。 ひきつけを起こした場合は安全な場所に移して、ボタンやベルトなどの締め付けを外して楽にさせ、赤ちゃんの背中を叩いたりなでたりして早く呼吸させるようにしましょう。 早ければ5分以内、長くとも10分以内にはけいれんが治まりますので、そのあとに病院を受診することをお勧めします。
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