広島の高等学校の120周年を記念して「戦争・原爆・平和」という小冊子を受注したことがある。 校訓を撮影しようとしたら奥から校章の設計図が出てきた。 A1ぐらいの大きさの青焼きだった。
現在使われているものは、段々と簡素化し、多種多様な物へと変化している。 アナログの時代に、印刷会社が勝手に書き起こして使う内に変化した物だ。
これを機に正確に書き起こそうと提案したが、資金が出ない…
父である前社長は教員をしており、教育委員会在籍中、祖父の退職にともない印刷会社を引き継いだ。 この高校は自宅の傍にあって、三代前からの古いお得意先ということもあり、自腹で校章をデジタルデータにした。
しかし問題が一つ、 著作権は私にあることだ。
そこで高校と 1.著作権は私にあるが、その高校には無償で貸与する。 2.他社が校章を使う時、その会社が私の著作権を尊重し、使用後はデータを返却すると共に無断使用しないことを条件に無償貸与する。 という覚書を交換し、私の著作権は確定した。
昨日、これを無視して○○印刷が、地図と校章を違法コピーしたことが発覚。 これからその高校で示談の話し合いをすることになり、 デジタル録音機やデジカメを用意して張り切っている私がいる…。
実は弊社の著作権物にはある細工がしてあり、 無償で貸し出す時にもそれぞれ肉眼では見えない印を入れ、 何処に貸したのか特定できるようにしてある。
無償で貸し出す時も 1.我が社の著作権を認め尊重する。 2.連絡した物にしか私用せず、納品後は直ちにそのデータを削除し、流出しないことを厳守する。 3.我が社の著作権を侵害した場合には慰謝料として1000万円を支払う。 4.この契約書の有効期間は5年とし、法律の変更等が無い場合は自動延長とする。 等と書いた契約書にサインさせる。
この契約書の恐ろしいとこは、 1.著作権物を特定していないため、全てのものに適用される。 2.慰謝料の金額は決めてあるが、遺失損益等は別に請求できる。 3.無期限に有効な契約書である。 4.弁護士と相談しながら作った。
などにある。
高校の校章の著作権が私個人にある。 変な話だけど学校側が認めてしまったから仕方無いのです。
校長や事務長が替わるたびに覚書のコピーを渡し、 違反があった場合は学校で話をつける私、さぞ嫌な奴でしょうねぇ。
さ〜て、今回はどの位の示談金になるのだろうか?
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