フジテレビ土曜プレミアム・アニメ「ミヨリの森」、観ましたよ。よかったですねえ。 大きなテーマは森林と水の関係、水資源の循環というところにあったような気がしますがご覧になられた皆さんはどのようにお感じになられたのでしょうか。 確かに、大規模な水源地ダムなどなくとも、バックヤードに水源涵養林として、しっかりとした森林地帯を持つ地域や街は、水が豊富で、蛇口から出る水も美味いもんです。 例えば、青森県青森市。ここの水道水は日本一美味い水道水に選ばれたこともあるのですが、その水源は、青森市南部に広がる八甲田山麓の森林地帯。ぶなの自然林がうっそうと繁り、街ぐるみで大切に保護されています。 また、富山県の黒部川流域に広がる扇状地に位置する入善町。立山連峰からろ過され運ばれる豊富な地下水で、表土が潤う水資源の豊かな街です。家庭の水道は地下水を利用した簡易専用水道ですが、毎月の水道使用料は、1世帯あたり1000円たらず。夏でも冷たいナチュラルウオーターが蛇口から出てきます。うらやましい限りです。 もちろん、地形的な条件などにより、水がめとして、水源地ダムに頼らざるを得ない地方や地域があることも否めません。しかし、ほとんどの地域が、経済合理性の名の下,本来の森林の形を変えたり植生に変更を加えたがために、山や森林地帯の保水能力が衰えるなどして水資源不足を招いたり、逆に洪水・水害の元を産んだりしているのが実情なのです。 また、それらは、地域によっては、海岸部の海洋環境にまで影響を与えているのです。 アニメ「ミヨリの森」では、主人公ミヨリは小学校6年生という設定でしたが、ぜひとも、続編では、この10年後のミヨリの姿と森の姿を見てみたいと思いました。
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