青森県警が、私用PCを職場から一掃するのだそうだ。 しかし、よく考えてみると、おかしな話だ。 今の今まで、私用PCの職場内使用に組織が頼ってきたという図式が見えてきたではないか。今回のような対策が遅きに失したということである。 報告書作成などで、よく、派出所勤務の巡査が机でノートパソコンをパタパタしているのを見かけるが、ああいうのも、多分、私用のパソコンなんだろうなと思ってみていた。予算措置ができないとかの理由で、パソコンを配置されない部署というのが、かなりあったんじゃないのか? つまり、私物であるパソコンを職場内で使用する環境を組織が創り出していたともいえるのである。アンチニーに感染したPCの対策は、そこそこPCを操作できるやからにも、手間なものだ。感染したかどうかを知るだけでも一仕事である。 したがって、winny問題を解決するのに一番の方法は、私物PCを職場内で使用させないことと、組織内の重要なデータを移植させないことに他ならない。
私用パソコン職場から一掃 青森県警・年度内 青森県警は本年度中に、捜査情報などがインターネットに流出する被害を防ぐため、職場から職員の私用パソコンを一掃する。
ファイル交換ソフトが入った私用パソコンから、捜査情報や個人情報の流出が全国的に続発。このため県警は2006年度から、約800台の私用パソコンのデータを業務用パソコンに移し替える作業を進めた。
昨年12月、業務用パソコンの台数を増やし、職員全員が使えるめどが付いたことから、全台を切り替えることになった。 (河北新報)
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