思索に耽る苦行の軌跡
この世の森羅万象は多分夢を見るに違ひないと思ふが、瞼の出現で多分夢といふものの性格が突然変異するが如く変質したに違ひない。

多分、瞼が出現する以前は闇なるものはその概念すら無く、漆黒の闇は瞼の出現と共に脳が創り上げた傑作の一つではないかと思ふ。

盲ひた人に尋ねると眼前には灰色の虚空が拡がっていると聞くが、さうすると、闇は視力のある人にしか見られないもので、闇の出現で夢は具象と抽象を行き来することが可能になったのではないかと思へるのであるが、さて、今夜瞼を閉ぢた漆黒の闇に出現する世界は我を我として受け入れてくれるだらうか……
2007 05/01 07:10:36 | 哲学 文学 科学 宗教 | Comment(0)
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