第三段
どこでも涙は見せてきた。こらえなくぼろっといってしまう。人前で涙を見せることは一般的には恥ずかしいことである。実際恥ずかしい。感情を抑えるのが大人なのだが。大学生にもなってまだベーベちゃんなのだ。

今日見せてしまった。
ゼミで、助教授のセンセに質問されたことが鯨飲である。
センセが私の実験内容を理解した上での質問であるのかがまずわからなかった。何を聞いているかが分からない。どう答えれば納得いってもらえるのか。こうか!と思って答えると、そうじゃなくって…と切り返される。じゃあセンセのおっしゃるようにそうすればいいんですか?とキレ気味に聞くと、そんなのは知らない。自分で必要だと思ったらやりなよ。と言われ、執拗さと人間的な冷たさに長時間当たって参ってしまった。涙腺が・・・

今日そのセンセは重箱の隅つつきモード全開で細かい注意をどの人の発表でもしていた。始めのうちは、11月にもなったし卒論を意識して厳しくしてくれているのであろうと思っていたが、ここまでくると人間的な嫌悪感が生じてくる。自分はそのセンセじゃなくて、よっぽど気持ちの優しい教授の方についているので今後頭を悩ますほどの大きな問題ではないが。(ただ、事実研究室内で嫌われている。ついていかなきゃならない友達はどうしようって悪口言ってる。何せ、ボクはボクのモノサシでしか見れないからって断言されたらしいょ。)

そのあとの研究室の人たちはどう私に対処していいのか分からないようだった。

気軽に話せる先輩に話し掛けに行って随分楽になったが。
先輩は情をかけるという甘ったれた励まし方じゃなく、先生の言いたかったことはこういうことなんじゃない?こういって切り抜ければいいんじゃない?と冷静に分析した。それも一つも励まし?まだまだ自分は青かったと思い知らされた。要は実験をやるのに何度もやって出たデータであれば信憑性はあるが、そうでないなら、安易な決定が後々細かい行程になっていくに従って歯車が狂ってしまい、今までの苦労が水の泡になることもありうる。ということ。それから、科学は感覚的なものでなく、実験によって得られる事実に裏打ちされねばならない。という科学に携わる者の基本的な心構えを欠いているということに気づかされたのである。

でも実際そこまでやらんくても(まぁ、一応やるけどさ。)充分抽出はできるんだが。

涙って定期的に流しとかないとだめだなぁ。会社で泣くわけにいかんし、大変だなぁ。泣ける映画をたまに見よう。声に出して泣こう。イザと言うときぐっとこらえられるようになりたいよう。




2005 11/11 00:20:40 | 賢Q疾 | Comment(0)
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