第三段
気分を変えようと思って、市立図書館に行ってみた。
数週間前の土日からずっといってみたかった場所である。
平日は開館時間内に仕事は終わっていないし、行くなら土日なのだ。

小さい頃から図書館のあの独特な空間が好きだ。
厚さ3cmほどの紙の束に、物語がつまっている。
手にとって読まれるのを望んでいる書物たち。
知を求める人々の衣擦れ、足音。
時に、引き寄せられるように手にとった本から出会いが生まれることもある。世界が広がる悦びを得られるのである。

友人は人の触ったり読んだ本を読むくらいなら買うという。なるほど、そうかもしれない。私も本当に素晴らしい作品に出会ったら自分の手元に置いておきたくなるけどね。

図書館のよさは、色んな本を心置きなく、しかもタダで読めるところにある。あと、色んな人が来ているところもよい。


そんなこんなで、車で5分くらいの市立図書館へ行ったわけだが、期待はずれというか、やっぱりというか、小さな規模の館内で少しがっかりした。
特にどの本を探すとかの当てもなく、ぶらぶらと読みたくなるような本を探していた。

地元の地粉でつくるおやきとかの本に、うっとりし。。(´д`)
作家の棚で乃南アサの小説に興味をもったので借りることにし。
私は人前で話すのが苦手なので、議論力が身につくというようなハウトゥーものどれどれふむふむと見ていると、ふと視線を感じたので、見渡すと会社の1個上の先輩が書架の通路を通り過ぎていくところだった。

軽く会釈。

私は普段会社行く時より少しハジけた格好(前髪おろして、光物も付け。)をしていたので、結構恥ずかしかった。うん、恥ずかしい。オフで会社の人に普段の素顔を見られるのは恥ずかしい。

明日、なんか言われるのだろうかなぁ。

なんて思いながら、隣の噴水のある公園のベンチでしばし読書。
少し苦い気分の肌寒い曇った日曜の午後だった。
はい、タイトルはみすてぃるのalbam:Everythingに入ってる曲名から。
2006 05/14 20:47:51 | 雑記 | Comment(0)
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