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動脈硬化により、眼球内で血液の流れが止まってしまうと、 「網膜動脈閉塞症」という病気になります。 網膜細胞に血流が届かなくなって細胞が死んでしまい、 失明してしまうのです。
そのため、網膜動脈閉塞症を発症すると、 一刻も早く治療しなければ成りません。 網膜細胞が血液がなくても耐えられる時間は、 せいぜい1時間ほど。
それより遅いと、後に血流が再開しても、 もう光を見ることはできなくなります。
治療方法としては、、眼球マッサージをします。 それと併用して、亜硝酸薬や、血栓溶解薬、 網膜循環改善薬などの薬も使用します。
また、、眼圧を下げるための措置として、 手術によって房水を抜きます。 場合により、低酸素状態を改善するために、 高圧酸素療法がとられます。
早い段階の治療により、 視力が元の状態に戻ることも可能です。 それは、より太い血管で発症した 「網膜中心動脈閉塞」の場合でも同じです。
治療がどのくらい効果的なものになるかについては、 血管の閉塞の程度と、 治療開始までの時間が大きく関わってきます。
網膜動脈閉塞症にかかった場合、 動脈硬化は眼球内のみで進行しているのではなく、 体ぜんたいで進行しています。
脳で起これば、脳梗塞。心臓で起これば、 心筋梗塞、狭心症といった具合です。
この様に、動脈硬化で起こる病気は、 一度発症すれば生命の危機となる、重篤な病気ばかりです。
動脈硬化にならないように、食生活に気をつけたり、 運動をしたり、また、タバコは止めるなど 生活習慣を見直していくことが大切です。
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