犯罪への予防対策などの役立つ情報
2015年には高齢者が総人口の26%に達し、4人に1人が高齢者になります。2050年には国民の3人に1人が高齢者になり、いずれも世界でトップの高齢化率になる見込みです。「お年寄り」のほかに「老人」「高齢者」といった呼び方がありますが、新聞や週刊誌で目立つのは「老人」です。高齢社会白書では、「高齢者」は65才以上の人を指し、65才〜74才を前期高齢者、75才以上を後期高齢者としています。しかし75才以上では、幅が広すぎるように思えます。家族の支援が欠かせない85才以上は超高齢者とでも表現できます。

(1)最近目立つのは、老人や子供、女性など言わば弱者を狙った犯罪ですが、特に老人をターゲットにした犯罪の増加が特徴です。これらは少子高齢化と言う社会構造の急激な変化と無関係ではありません。少子化や高齢化が地域のコミュニティの低下をまねき、犯罪者が働き易い状況を作っています。老人が被害を受けるキーワードは「無防備」「孤独」です。これをどうすれば克服することができるのでしょうか。

(2)社会や子供や老人がお互いに無関心な状態は、老人の安全にとって決して好ましいものではありません。犯罪の温床は、人々が互いに無関心な社会になってしまったことにも起因します。若い人より多くの財産を持ち、「自立⇒裏返せば孤独」「のんき⇒裏返せば無防備」な老人は格好のターゲットになり易いのです。また老人の意識も大きく変わってきました。「子供や孫といつも一緒に生活できるのが良い」と同居を望む一人暮しの老人は、いまでは18%しかいません。

(3)老人達は何か事が起こっても、立ち向かうより受け入れてしまう姿勢があります。その上何かトラブルが起きても、これまでの経験で何とか乗り切れるという自信を持っています。健康であるが、身体機能の衰えからくる「気力の低下」、一方で「人生経験に基づく自信」があります。身体の衰えに気がつかないまま、体力、気力、判断力に自信を持っているお年寄りは、むしろ危ないのです。老人達は「泥棒が入っても、うちには盗られるようなものは何も無い」とタカをくくっているのです。

(4)老人を狙った犯罪では、最近はオレオレ詐欺が話題になっていますが、空き巣、家宅侵入、引ったくり、途中ねらい、年金詐欺、悪質リフォーム、悪徳商法、巨額詐欺事件などがあります。

(5)孤独で無防備な生活にならないために、地域・ご近所との積極的な付き合い、規則的な生活、お金の管理の気配り、住まいの戸締り、安全・防犯の意識を変える、家族のサポートなどが大切です。老人と子供が一緒に家の周り、玄関、窓などの再点検や戸締りの改善は欠かせません。

(6)老人の安全はどうすれば守れるのか:本人の意識が大切なのはもちろんですが、合せて家族の意識の持ち方も大切です。特に85才以上の超高齢者には、家族のサポートは欠かせません。
                 




2005 04/21 00:36:34 | 防犯情報 | Comment(0)
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