あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
地域の担い手はなんと言いましても、奥さん方が中心です。お家にお婆さんおじいさんがいるかもしれませんし、地域の婦人会、PTA、親睦団体、実質的に動かしている人たちです。男性の60代以下の人は会社とか役所、農協等々どこかの組織に所属している人が多いと思いますので勉強していただくのは地域以外の組織になると思います。

私が読んだ南信州の女傑と言われる人の手記の中に、お嫁さんに来て何か新しいことをやろうとした場合、お姑様の理解を得る必要があり、婦人会と言う組織で取り組む事になったと言えば比較的スムーズに行えたと言うようなことが書いてありました。

日本というのは、サンデープロジェクトで竹中前大臣が言っていましたように、今でも出る杭は打たれると言う傾向があり、東京や大阪に比べて秘境と言う場所ですから、そういう空気は強かったのだと思います。とにかくことを荒立てるなと言う傾向は私も以前書きましたが、とても強いと思います。このことについては、以前飯田美術博物館の伊那谷展だったかでの手書きの資料の中に、豊かな土壌に恵まれた天竜川を挟んだ丘に散在する各地域は独立して営農ができ、一つ一つの村落が多に頼らず共存でき、一つの集落内では、水を一筋引くにしても、道一本敷くにしても、村中でやら無いとできないので、長老とか有力者の言う事に従ってやってきたと言うことです。ですから、この秩序を変化させるような出来事が起こるといっせいにバッシングを受けてしまうと言うことになったのだと思います。
 
上伊那郡での私の小学校の頃でも、テレビや洗濯機が出回り始めた頃、村の中には買う順番があって、私の家より上位の家が買ったら、今度は我家で買っても良いというような風潮がありました。

昔に比べればだいぶ風化していると思いますが、つい最近のサンデープロジェクトでも話されていたことなので、日本の中にこう言う体質があるとすれば、南信州ではより強く残っていると思っていたほうが無難だと思います。

そういうわけですから、地域で新しいことを地域ぐるみでやりましょうという事になりますと、一嵐や二嵐は覚悟しておかないといけないわけです。婦人会として取り上げていただければ、婦人会は地域の中で公に認められた組織ですので、風当たりはより少なくなると思います。
2008 02/25 09:31:45 | none | Comment(0)
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