あまり知られていない長野県の南信州、木曽南部のご紹介をします。
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中央新幹線は現在南アルプスを掘り抜いて作る案がJRから発表されましたが、これに対して諏訪市、伊那市が、反対しているようですから、もし国のお金を使うとなれば、ここで政治的なのやり取りが発生することでしょう。飯田市としては、真っ直ぐ東京から来てもらえば、東京にも大阪にも30分で行ける位置にありますから、これは画期的なことです。もう東京も大阪も通勤圏と言うことになりますから、画期的な大イノベーションです。三遠南信道の話とは比べ物にならない話です。
従来地元連合が要望していた、Bルート東京、甲府、諏訪、伊那と言う話は、地域間の連携を重んじるのと、直通ルートを重んじるのと、飯田市としてどちらに加担するかは、これから先の損得計算で検討する必要があります。駆け引きが発生た場合はこの陽動作戦の出番です。
国が主導権を持って開発するなら、政治家が関わりますから、政治家は選挙のことがあり、八方美人にならざるを得ません。この場合はBルート案が有力となります。しかし飯田市としては開通後の競合が増えることになります。呉越同舟という言葉を思い出します。川を渡るまでは力を合わせ、渡り切ったらまた敵として戦うと言うことですが、利を独り占めすると言うことは聞いたところは悪いのですが、皆さんしたたかですから、相手の動きを良く見て対応が必要だと思います。
JRが独自に作ると言うことになれば、南アルプス貫通案が有力です。なにしろ甲府、諏訪、伊那の平地を通すと言うことは用地買収だけでとてつもない費用が掛かることから民間会社だけでは到底不可能なことのようです。
もう一つ重要なのは、どのルートが選択されたにしても飯田市を通ることは間違いないようですが、Bルート案の場合駅を伊那市に作るか、飯田市に作るか両方に作るかが問題になります。リニア新幹線の場合、500km/時の速度ですから、伊那市と飯田市の両方に作ると言うことは無駄と言う事になる可能性があります。近過ぎる分けです。飯田市に駅を作るとなれば、外部資本をどうするかと言うことが問題になってくることでしょう。ベットタウンとして活用するとすれば、お金に飽かせて巨大なマンションの乱立を招く。営業活動の拠点とするなら、巨大なオフィースビル群、いずれにしましても、土地の買いあさりが激しくなります。これに対して地元資本だけで対応できればいいのですが、そうでなければ今の飯田市及び近郊の自然は壊滅的打撃を受ける可能製も否定できないと思います。三遠南信道建設だけでも広範囲な農地が無くなっています。
工事が始まりますと、大量の人が飯田市に集まります。そうしますと歓楽施設も必要になり、かって南信濃村には芸子さんが50人もいたとか、大鹿村では映画館が6軒もあったり、パチンコ屋さんが数軒もあったりと、この静かな環境は大幅に破壊されることでしょう。こういう時、どういう戦略でこれらに対応していくか。
駆け引きや交渉がでてきますと、ランチェスターの陽動作戦が効いてくると思います。
今日国会では、新テロ特別措置法が衆議院で再議決されると言うことです。産経新聞にイラク戦争で、軍隊による制圧的やり方でなく、警察的やり方の方が効果があるといった記事がありました。詳しく調べてできれば今日、遅くなれば明日ご紹介したいと思います。もしこの記事が本当だとしたら、憲法の規定で2/3条項での再可決ですから法律的にはどうしようもないとしても、自民党・公明党の政治的責任は許せるものではないと思います。
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