2009年 03月 02日 の記事 (3件)


今回ご紹介していきますのは、赤ちゃんの心臓や血管の病気についてです。
心臓は、左右の右心室、左心室、右心房、左心房からできており、全身に新鮮な血液を送るためのいわばポンプとなり、大切な役割を担っているところです。
しかし、この機能を果たせない赤ちゃんもいます。
それではどのような理由があるのかご紹介していきましょう。

先天性心疾患
・生まれつき心臓に病気のある赤ちゃんの割合は、100人に1人と言われています。
狭心症や心筋梗塞など大人の心臓病と違い、赤ちゃんの心臓病の原因としては遺伝的なものとも言われていますが、はっきりとしたことはわかっておりません。
先天性心疾患の種類は多く、心室中隔欠損症や動脈管開存症や肺動脈狭窄症などが主なもので、症状としてはチアノーゼが挙げられます。
軽症の場合ははっきりとした症状が出ないため気付かないこともあります。
その場合は、乳児健診などで判明することが多いようです。
治療としては、自然治癒もしくは経過観察をしながら赤ちゃんに合った治療をしていきます。

心室中隔欠損症
・この病気は、先天性心疾患の中で赤ちゃんに多い病気のひとつと言われています。
心室中隔とは、左心室と右心室の間の仕切りのことです。
この仕切り(中隔)に穴が開いていることによって肺に送られる血液量が増えてしまい、心臓に負担がかかりますので重症になると呼吸困難などに陥ります。
軽症の場合は症状として出ることはほとんどないですし、5歳くらいまでに自然治癒することもあります。
ですが、穴の大きさが1センチ以上の場合は手術が必要となることもあります。
2009 03/02 23:56:36 | 心臓や血管の病気 | Comment(0)
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前回に引き続きまして、赤ちゃんの心臓や血管の病気についてご紹介していきます。
赤ちゃんや幼児期の場合は、まれに機能性心雑音と診断されることもありますが、多くの場合は自然に消えていきますので心配することはありません。
ですが、重症な場合は症状が悪化することもありますので今回も引き続きご紹介していきます。

心房中隔欠損症
・左心房と右心房の間にある仕切りに穴が開いたものです。
左心房には肺から新鮮な血液が送られてくるのですが、穴が開いていることのよってその血液は右心房に流れ込んでしまい、さらに右心室→肺→心臓という流れになってしまいます。
これは言わば空回り状態で、心臓にかなりの負担がかかることになってしまいます。
ほとんど症状がないため、小学校入学時の心電図検査にて見つかることも少なくありません。
手術は必要ない場合がほとんどではありますが、穴が大きい場合は大人になってから負担となることもありますので手術ということもあります。
手術後は制限もなく普通の生活を送ることができます。

動脈管開存症(ドウミャクカンカイゾンショウ)
・赤ちゃんがママのおなかの中にいる時期に大動脈と肺動脈を繋いでいる管が、動脈管です。
生まれてすぐに呼吸をすることによって閉じるものですが、動脈管開存症の場合はこの動脈管が開いたままの状態となってしまいます。
これにより、肺に負担がかかり心臓の機能も低下させてしまいます。
症状としては、呼吸困難を起こします。
また、哺乳力が弱いため、うまく栄養を摂れず体重が増えません。
生後1か月ころまでに自然に閉じることもありますが、重症な場合はすぐに手術が必要となります。
また、この1か月を過ぎても閉じない場合にあとから閉じるということはありません。
2009 03/02 10:48:44 | 皮膚の病気 | Comment(0)
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前回に引き続き心臓や血管の病気についてご紹介していきます。
赤ちゃんのうちはママもご家族皆様もいろいろと心配なことも多いでしょうが、そんなときは知識が勇気を授けてくれることもありますのでこの機会に覚えておいてはいかがでしょうか。

ファロー四徴症(シチョウショウ)
・心室中隔欠損、肺動脈狭窄(ハイドウミャクキョウサク)、右心室肥大、大動脈騎乗という、以上4つの異常が同時に発生するものです。
これら、代表的心疾患によりチアノーゼを起こします。
重症の場合は、けいれんや呼吸困難を起こします。
手術となるケースがほとんどで、手術まではチアノーゼを起こさないようにするために、泣かせないようにすること、疲れさせないようにすることなどの注意が必要とされます。

肺動脈狭窄症
・右心室から肺動脈への出口が狭くなるために、肺へ血液が流れにくくなる病気です。
赤ちゃんの時期には心雑音(心臓が正常であれば心臓は規則的ですが雑音が聞こえる場合は異常を疑われてしまします。
ですが、まれに異常がないときにも雑音が聞こえることがあります)があるので、症状はわかりにくく成長にしたがって病気が進行し心不全を起こすこともあるので注意が必要です。

後天性心疾患
・生まれた後に病気など何らかの理由によって異常が起こるものですが、先天性のものと比べますと確率的には低いです。
心筋炎やリウマチ性心臓弁膜症や、感染性心内膜症などが代表的です。
最近では、リウマチ熱の減少に伴いリウマチ性心臓弁膜症が減りつつあるようです。
2009 03/02 01:34:07 | 心臓や血管の病気 | Comment(0)
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