あとは、消費者が真偽を判断する・・・われわれが、正常な判断力を持った消費者であれば、どちらの言い分が正しいかは判断できる。元パートの皆さん、勇気を持って告白してくれてありがとう、と言いたい。吉兆グループもそろそろ、全体で襟を正して、総体としてのコメントを出すべきではないか。すでに、船場吉兆だけの問題ではないと思うのだが・・・。今回の会見内容は、テレビドラマか映画にできるだけの内容で、説得力も十分あるぞ。
偽装「取締役が指示」 パート女性らが会見 船場吉兆
2007年11月14日23時43分(朝日新聞サイト)
船場吉兆(大阪市中央区)が菓子や総菜の賞味・消費期限を偽装していた問題で、同社が福岡市の百貨店、岩田屋に出店していた「吉兆天神フードパーク」のパート女性らが14日、同市内で記者会見し、期限が迫った商品について、船場吉兆の湯木尚治取締役から「日持ちするから延ばしていい」などと偽装を指示されたと証言した。船場吉兆は「偽装はパートの独断」として本社の関与を否定してきたが、パートらは「社員も期限シールの張り替えをしていた」とも証言した。
会見に出席したのは、フードパークの現場責任者を務めた40代のパートを含む女性3人と、元パートの女性、弁護士の計5人。女性らは3年半〜8カ月、フードパークでパートとして働いていた。
女性らは会見で「期限シールの張り替えは仕事の一部だった」と証言。パートの1人は「現場責任者が期限まで14〜15日となったちりめんの扱いを湯木取締役に電話で尋ねた際、受話器越しに『そんなん、日持ちするんやで。1カ月くらい延ばせ』と大きな声で言うのが聞こえた」と話した。
06年2月には近くの別の百貨店での催事で売れ残ったプリンを、湯木取締役らがフードパークに持ち込み、「売ってくれ」と指示。売れ残りのうち約100個はこの日が期限だったが、湯木取締役の目の前で期限シールをはがし、冷蔵庫に保管、期限を延ばしたシールに翌日張り直し販売したという。
また、別のパート女性は「(期限シールの)張り替えは社員も一緒にしたことがあった」と証言した。
一方、現場責任者の女性によると、10月31日と11月1日の夜、船場吉兆が同市博多区に開いている日本料理店「吉兆博多店」で、湯木取締役らから、「商品管理をしていたのは現場責任者」という内容の「事故報告書」に署名を要求されるなどしたことを明らかにした。両日とも2時間程度、深夜まで説得されたが、署名などを拒否したという。
「拒否すると、『やったのはあんたやないか』などと怒鳴られた。トイレにもなかなか行かせてもらえず、恐怖を感じた」と語った。
湯木取締役はこれまで「偽装には本社はまったく関与していない」と繰り返してきた。14日午後、会見前の朝日新聞の取材に「私たちの見解は変わらない」と話した。