欧州がサブプライム恐慌におののいている。
予防措置とも取れるのだが、欧州中央銀行が市場に資金供給を拡大するという。ECBは8月の金融市場混乱の際にも、いち早く市場に資金供給し、混乱の沈静化に努めた。今回の決定は、年末に向けてさらに波乱がありそうと判断した為とみられる。
また、ECBのトリシエ総裁は昨日、「力のある日本の経済にもっと注目すべき」という旨の発言をしている。これは、ユーロ高の進行に対する牽制とみられるが、日本だって、内情は火の車、こっちに話をふってくるなよーって感じだよね。そのおかげで、急激な円高になっちゃったらどうすんだよ。
欧州市場で「緊迫再燃」 ECBが資金供給拡大予告
2007年11月24日 09時18分(中日新聞サイト)
【ロンドン24日共同】欧州中央銀行(ECB)は23日、米サブプライム住宅ローン問題の影響で、欧州の金融市場に「緊迫が再燃する兆し」が見えると警告、信用収縮に対処するため来週から資金供給規模を拡大すると予告した。
ECBは毎週定例の公開市場操作を通じ、潤沢な資金供給を行う方針。供給規模に枠は設けず、「越年も辞さない」構えで信用不安の再発防止に全力を尽くす。
信用が収縮した場合、銀行間の取引金利が政策金利を大きく上回り、資金を必要とする銀行が調達しにくい状況が生じる。トリシェECB総裁は23日、「政策金利と銀行間金利が離れないよう調整する」と明言した。
欧州の金融機関はサブプライムローン関連の金融商品を大量に購入しており、ドイツ銀行などが4000億円前後の損失見通しを示しているほか、中堅銀行の救済合併に発展したケースもある。