2007.12.8午前配信
欧州中銀が景気予測。中期的には成長続く。
金融市場混乱続く中、強気の予測を公表。
欧州景気、09年までは2%成長・ECB予測、輸出が堅調
【フランクフルト=赤川省吾】欧州中央銀行(ECB)は6日、2009年まではユーロ圏13カ国が年2.0%台の経済成長率を維持するとの景気予測を明らかにした。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)で生じた金融市場の混乱が響くものの、輸出が堅調で景気の「巡航速度」が続くとしている。
ECBは金融政策を決定する際の基礎資料となる景気予測を3カ月ごとにまとめている。今回は初めて09年の見通しも盛り込んだ。
それによると08年の域内成長率は2.0%と9月時点の予測よりも0.3ポイント引き下げたが、09年は2.1%に浮上する。米景気の減速を新興国が補って世界経済が引き続き拡大するため、輸出や投資が欧州景気を下支えするとみている。
(日経サイト)