新年あけましておめでとうございます、と言いたいところだが、為替・金融市場には年末も正月もない様だな。
昨夜の(というよりは本日早朝の)為替市場では、プチナイアガラ状態が起こったし、明日の市場でも、ポンド、ユーロを中心に気を抜けない状態が続きそうな予感。
欧米市場、信用収縮続く・サブプライム影響
【ニューヨーク=発田真人】欧米の金融市場で資金の貸し手が慎重になる信用収縮が長引いている。各国中央銀行による年末の資金供給で銀行間取引の混乱は一服したが、短期金利は高止まりし、住宅ローン債権などを裏付けとした資産担保コマーシャルペーパー(ABCP)の発行減少も加速している。資産再評価の広がりで、金融機関の損失がさらに拡大する可能性もあり、新年は不安を抱えた状態でのスタートとなる。
信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題に対応するための資金供給は、米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)など欧米五中央銀行が協調して実施。12月初めに5%超に跳ね上がったロンドン銀行間取引金利LIBOR)は年末にはドル建て1カ月物で 4.6%台まで低下。短期市場での資金繰り不安はひとまず収まった。
FRB、サブプライム問題で警戒緩めず・一段の金融緩和も
【ワシントン=小竹洋之】米連邦準備理事会(FRB)は2008年も警戒態勢を緩めず、サブプライム問題を発端とする金融不安の沈静化に全力を挙げる構えだ。必要に応じて潤沢な資金供給を続け、今後の状況次第では一段の金融緩和も辞さないとみられる。
FRBは金融機関の年末の資金繰りを支援するため、入札金利方式の新融資制度を導入。12月は2回に分けて、合計400億ドル(約4兆 5000億円)の越年資金を供給した。
1月の入札は14日と28日。資金供給の規模は1月4日に決定する。
通常の公開市場操作と公定歩合融資による資金供給も続ける。
(日経サイト)