俳句一句
朔風に 身を曝しての 夢現
緋露雪
和歌一首
ぼんやりと 時を過ごして 彼岸に踏み入る
その吾 さて 何を見出したのか ふっ
緋露雪
詩 一篇
「憂き身」
何を思ふてか
不意に笑ひが吾が内部から迸り出たのだ
だからといって私が吾を許したことにはなるまい
とはいへ私は独りぽつねんと此の世にその憂き身を曝して
生きる覚悟はとっくに出来てゐると思ってゐたが
どうやら私は未だ吾に未練があるらしい
可笑しいだろ
それこんな時は吾を笑ってみるのだ
これが唯一私に残された清廉なるその生き姿なのだ
あの吾が肩に撓んだ蒼穹を私は独りで支へるしかない
しかも直立不動の立ち姿で
とはいへ私は独りぽつねんと此の世にその憂き身を曝して
生きる覚悟はとっくに出来てゐると思ってゐたが
どうやら私は未だ吾に未練があるらしい
哀しいだろ
それそんな時は吾を笑ってみるのだ
――ぷふふぃ。
ほら其処に逆立ちした侏儒の吾が私の影から逃げようとしてゐるぜ
私はそいつをひょいっと摘まんで喰らったのであった
――苦い!
今も侏儒の吾が私の内部で笑ってら
――ぷふふぃ。
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