『行き場の無い子供を救いたい!』
『子どもに生きる気力をわき上がらせたい!』
こういう思いを抱いてる子供たちが多くいることをこの記事を読んで初めて知りました。本当に残念です。。。
ただ・・・虐待されてる子って外からは分かりにくいもの。
このピピオの家に来れた子供はまだ運が良いのかもしれませんね…。





◆虐待防止へシェルター、弁護士ら来春開設へ(12月3日 asahi.com)

非営利の民間団体を支援する「子どもへの暴力防止プロジェクト助成」(朝日新聞厚生文化事業団、朝日新聞社主催)に、広島市中区の「ピピオ子どもセンター」が選ばれた。虐待を受け、帰る場所のない14〜19歳の子どもらに一時避難所(シェルター)を提供。希望が持てる将来へ歩み出せる環境づくりを目指している。村形勘樹)

 「十分反省し、少年院に行く必要がないのに、親元に戻せない……」。少年事件を手掛ける広島弁護士会の弁護士たちは憂えていた。少年が犯した罪が万引きなどであれば、家庭裁判所は、保護司らが指導し、社会で暮らしながら更生を目指す「保護観察処分」とすることが多い。しかし、虐待を受けるなど家庭環境が悪い場合は少年院に送致されることがあるからだ。

 一般的に虐待された少年は、主に児童相談所が設置する一時保護所に入るが、多感な10代は集団生活を嫌ったり、なじめなかったりして退所することも多く、その後の受け皿も足りないという。

 こうした子どもらのセーフティーネットづくりに弁護士たちが動き出した。4月にはシェルターの重要性を考えるシンポジウムを市内で開くなど準備を進め、10月、NPO法人の認証申請を終えた。

 シェルターは「ピピオの家」と名付けた。ピピオとはラテン語で“ハトのひな”の意味。平和の象徴とされるハトのように、少年たちが自分の力で大空に飛び立ってほしいとの思いを込めた。

 広島市内に民家を借り、来年5月から運営を始める予定だ。定員は4人程度で、それぞれ個室を提供する。経験豊富な常勤スタッフがボランティアとともに親代わりとなり、「家庭的な温かい環境を与え、ほっとしてもらおう」と、一緒に食卓を囲んだり相談に乗ったりする。

 センター理事長の鵜野一郎弁護士は「行き場のない子を救いたい。弁護士だけでなく、多くの市民を巻き込み、子どもに生きる気力をわき上がらせたい」と話す。

 年間予算は1200万円余り。今回は500万円が助成されるが、残りはセンターの会費を充て、他の民間団体からの助成金も欠かせない。寄付金は郵便振替口座(01370・4・109089 ピピオ子どもセンター)へ。問い合わせは事務局(082・221・9563)へ。

     ◇

 虐待された子どもたちはまず、どこに保護されるのか。虐待や親の病気などを理由に、18歳未満の子どもを保護する一時保護所がある。広島市児童相談所によると、保護した人数は2009年度で263人に上り、この10年で1・5倍に増えた。半数以上は虐待が原因という。05年に市内に1カ所ある一時保護所の定員を15人から20人に広げたが、定員を超えることがある。滞在できるのは約2カ月。この間、退所後に親元に帰るか、別の施設に入るかを決めなくてはならない。

 退所後の受け入れ先には児童養護施設がある。県内には広島市や福山市などに12カ所あり、681人(4月1日時点)が入所する。国と都道府県が1人当たり月約20万円の措置費を支給する「自立援助ホーム」は全国に約70カ所ある。就業することでの自立を目指す施設だが、県内にはまだない。県は14年度までに3カ所の設置を目指している。


2010 12/03 15:27:37 | none
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