2007年 01月 12日 の記事 (1件)


この年パ・リーグはまだ2シーズン制だった。

前期はOが獲り、後期はLが走っていたが、途中失速、Buも連敗を重ねるなどして、Fsが浮上した。

そして最終戦のBu戦に勝てば後期優勝ということになったのである。
後期とはいえ、優勝という言葉にはまるで無縁であったFsは選手もファンも燃えた。
もちろん私も数人の友人と出かけた。

ただBuも全く同様で、後楽園球場は両チームのファンで超満員となった。
パ・リーグの試合でこういった状態になるのは珍しかった。

そういった大熱気と興奮の中で試合は始まった。

Buはエース鈴木啓二、Fsは高橋一三が先発した。
先制はFsであった。

だがBuはマニエルのタイムリーですぐに同点。
Fsは、この年ルーキーながら投手部門のタイトルをほぼ総なめという偉業を達成した、木田勇を投入、背水の陣をしいた。

だがBuはこの日このFsの左腕リレーのために、小川亨、永尾泰典、栗橋茂の三人の左打者を引っ込め、四番のマニエル以外はすべて右打者を並べていた。

この右打線が力を発揮して、徐々に木田を追い込んでいく。
そしてBu最大のチャンスに登場したのが、遊撃の吹石徳一だった。

そして吹石は「木田、ふんばってくれ!」という私を含めた全Fsファンの願いを打ち砕く大三塁打を放った。

この一打はBuの勝利を決定的にするものであった。
その後Fsが反撃するも、Buは井本隆、村田辰実と、エース級の黄金リレーを行い、ついに一点差でFsは敗れた。

あの時の口惜しく悲しい気持ちは今でも覚えている。

その後この勢いを持ったBuは後期優勝。
そしてPOも制し、見事にリーグ優勝に輝いたのである。


2007 01/12 21:43:28 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー