大映の特撮映画ではガメラと並ぶ大物である。
あのByの佐々木投手のニッネームであったのはあまりにも有名である。
むしろこの作品の方が私には印象に残っている。
もちろんトクタサツオはリアルで映画館で観ました。
なぜならこの映画は大映得意の時代劇と特撮が見事に融和されていると思うのである。
お姫様のようなヒロインあるいは善男善女が、または罪のない人々が絶対絶命の時、無敵のヒーローが現れて助けられるというところだ。
そのかわり、けっこう残酷なシーンも多い。
やたらと人が斬られたり殺されたり、またほものすごい拷問のシーンもあった。
悪者方の兵士達が地割れに落ちすぐ閉じてしまったり。
特にラストの悪者が倒される所などは気の弱い私は思わず目をつぶってしまったほどだ。
悪役の五味龍太郎さん。遠藤辰夫さん(テレビでも大活躍)にいいところは一つもなく、徹底的に悪に徹している。
特撮シーンも音響も迫力満点。
この大魔神の強さと怖さに圧倒される。
また時代劇などで戦う方も火縄銃とか、投石器とか干草に火をつけた荷車とか旧式であるが、リアルでよい。
そしてスタッフは製作は永田雅一氏で監督は安田公義氏。
特技監督は黒田義之氏で、脚本は吉田哲郎氏。
また音楽が伊福部昭氏である。
キャストがお姫様が高田美和さんですてきでした。
他に若様が青山良彦さん。
ガードマンの藤巻潤さんもご出演でした。
またその若様の子供時代がマグマ大使でガムを演じた二宮秀樹さんでありました。
VHS、DVDでもその迫力は十分に伝わって来ます。
ただこの作品やはりアダルト向けではないだろうか?
やや子供には荷が重過ぎる気もする。