その朝青竜のことを大変心配されていたのが、先月亡くなった前佐渡ヶ嶽親方でありました。
現役時代は「猛牛」とあだ名されるほど攻撃的な相撲が持ち味でしたが、怪我が多くて大関がかなり長かった。
また地味な性格も手伝って、あまり有名ではなかった。
その間いろいろと悪い話もありました。
ところが1972年の九州と翌1973年初場所を連覇して、
32歳で横綱に昇進したのです。
誰もが拍手致しました。
まだ赤ちゃんの長女の真知子さんを抱いてうれしそうにしている写真が雑誌に載りました。
この赤ちゃんが現佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴の若)の真知子夫人です。
そして部屋のおかみさんとして、琴光喜の大関昇進の使者を迎えていらっしゃいましたね。
こちらも「ほう」と思ったものです。
その琴櫻ですが、この横綱昇進も大きな出来事でしたが、むしろこの方が有名になったのは、引退後親方になってからかもしれないです。
「琴」のつく関取や優勝力士を数多く育てられました。
それでも悪口を言う人もいないわけではありませんでしたが、全般には評価は、親方としても人間としても高かったです。
そしてこの前佐渡ヶ嶽親方は、
「あいつは絶対に悪い男ではない」と、いつも朝青龍をかばっていられたそうです。
何か一番正反対なような気もしていたので驚きでした。
そしてその朝青龍が強かった、ということもあるのですが、
2001年秋場所、弟子の琴光喜の優勝を最後に佐渡ヶ嶽部屋からは優勝力士が出ていません・・・。
というか二所ノ関一門からも優勝者がいないのです。
この二場所はそれこそその朝青龍がいないから、琴光喜、琴欧州はチャンスですが、なぜかちょっと複雑ですね。
やはり強い力士がいる時にがんばっていただきたいと思うから、ファンというのは勝手かもしれないですね。