大河の「篤姫」は薩摩藩が中心となりそうであるが、先日放送が終了した「鞍馬天狗」は長州藩士の仲間になっていた。
この長州藩は幕末で倒幕のリーダーとなり、明治維新の原動力となったことはよく知られていることである。
そして長州藩では「尊皇攘夷」がさかんであった。
ただこの「尊皇攘夷」が直接倒幕に繋がるかというとそうでもないのである。 本来は別の考えかもしれない。
面白いことに徳川御三家の「水戸藩」は大変この思想が盛んであった。 そしてその水戸藩の徳川斉昭と薩摩藩主の島津斉彬は懇意であったという。
そしてまた時の帝、孝明天皇御自身は外国がお嫌いで攘夷主義者であったが、幕府をかなり信頼されていたということで、ある意味では佐幕派 でいらっしゃった。
そして不平等条約を結んでしまったのが、ご存知井伊直弼である。 元々将軍継嗣問題でかなりもめていたが、このことでさらに、尊王攘夷派に憎まれることになった。
御三家の水戸藩と譜代筆頭の彦根藩が争うこととなってしまった。 これは薩摩藩の陰謀だとかいう説もあるが、これは定かではないですね。
井伊直弼の保守派が開国を行い、徳川斉昭の開明派が尊皇攘夷と逆のような気も致しますからややこしいですね。
そのうえ彦根藩は後の「鳥羽・伏見の戦い」では薩長側についてしまうのです。
激動の幕末といったところでしょうか・・・。
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