1977年中日Dと阪急Bの間でトレードが行われた。 中日D稲葉満男、大隅正人、 島谷金二 と阪急B 戸田善紀、 大石弥太郎、 森本潔、 小松健二 との交換トレードであった。
三対四であるが実質、稲葉、島谷と戸田、森本の二対二のように言われたし、一説によると、中日が戸田一人を取りに行ったためこれほどの大型トレードを仕組んだのだとも噂された。 この時も賛否両論であったが、五分五分あるいは中日、ちょっと有利かな?とも言われたものである。
そしていざ1977年のシーズンが始まってみると、稲葉は順調に勝ち星を挙げていき、島谷はガンガン打ち出し三割台に乗せた。 ところが中日に行った森本は全然打てず一割台に低迷。 戸田も全く勝てず、敗戦処理のような中継ぎを務めるほどであった。
前の年の開幕前中日の与那嶺監督は島谷を四番打者に据えようという構想があって島谷をオープン戦で四番で使い続けたのだが、これはうまくいかなかった。
だが阪急に来て島谷は見事に四番を務めるほどになったのであった。 与那嶺監督は阪急のためにこの構想を持ったようなものであった。
島谷の打撃はよほどパ・リーグに向いていたのか。 また島谷の努力と「見返してやろう」という反発心があったのだろうか。
やはりパ・リーグは大味ではあるらしいから、彼に合っていたということもあるだろう。
さて今度の読売G二岡、林と日本ハムFsマイケル、工藤のトレードであるがこの島谷達のトレードと内容はだいぶ異なるが、二岡はどうであろうか・・・。 島谷のように大化けはあるであろうか?
トクタサツオはその可能性はけっこうあると思っているのだ。
ぜひがんばっていただきたい。
|