ウルトラQ第十七話「1/8計画」です。
これはもう完全なSF作品でしょう。 そしてまたアダルト向けですね。 何か「この作品が制作されたのは欧米か?」と言いたくなるようなところもありますね。
ドラマはまずレギュラーの一人、江戸川由利子が、満員電車から降りた後人の波に押されて階段から転げ落ち気を失ってしまうというショッキングなシーンから始まります。
そのような危険なこともある東京では人口密度過剰の抑制のため、人間の体を縮小する計画が進行していた。
そして偶然、万城目淳たちがその計画への参加志願者を募集しているところを見つけ、由利子が偵察に入っていった。 しかし、由利子は志願者の人波に流されて1/8に縮小されてしまうのだった。
由利子は、1/8人間の街・S13地区を脱走し、元の世界へ戻ったが、そこでは、自分が別世界の人間であることを痛感させられるのだった。
1/8人間の世界で暮らすことを決意した由利子を万城目淳と戸川一平が、探しにきた。 だがこの二人は普通の体なのに、1/8人間の街は小さいので、彼ら二人が巨人、あるいは怪獣のような存在となった
そしてこの1/8人間の街は大混乱に陥った。 この大混乱の中で由利子は再び、気を失ってしまった。
気がつくと淳も一平も由利子と同じ大きさになっていた。 「みんな同じになったのね」と喜ぶ由利子。
だがこれまでの出来事は由利子の夢に過ぎなかったのである。
一平に医者を再度呼んでくるように命じる淳であった。
なかなか面白いオチであったと思いました。 夢オチはうまく使わないと大失敗になりますが、これはうまくいった例でしょう。
由利ちゃんこと桜井浩子さんの熱演が大変印象に残っております。
こういった「怪獣物」でない作品はイマイチ苦手なのですが、これなどはけっこう惹き込まれた作品でしたね。
村上冬樹さん、堺左千夫さん、関田裕さん、と東宝から。 そして金城哲夫さんもまた御出演なのですね。 デスクの田島義文さんが声だけでしたね。
スタッフに満田さんのお名前も見られます。
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