「天地人」三十回・・・。
今回のお話はもうかなり平和が見えてきました。
でもまだまだそうでもなかったのです。
豊臣秀吉は側から千利休をリストラするのでした。
千利休は秀吉から切腹を命じられてしまいます。
利休は何かいいがかりのようなものをつけられて、このようなことになってしまうのでした。
利休はこの処置を受け入れ、却って 「私が勝ったのだ」と言わんばかりに、笑って死んでいくのでした。
直江兼続はまた石田三成を咎め、非難します。 でも三成の信念は揺るぎのないものでした。
この千利休の切腹は歴史的事実なのですが、本当の理由についてはわかっておりません。
いわゆる堺を遠ざけようとしたという説があります。
豊臣秀吉は淀殿の生んだ実子を溺愛して、何かどうにもならないような感じでもあります。
それからまもなく豊臣秀吉は、各大名の正室達に上洛を命じます。 もちろんこれは体のいい人質なのでした。
上杉景勝の正室菊姫も当然の如く京都に行かねばなりません。 ところがこれを菊姫は拒絶します。
景勝は菊姫を何とか説得しようとしますが、彼女はなかなか聞き入れません。 兼続の妻お船も試みますがこちらもうまくいきませんでした。 それどころか自害までしようとしたのです。
お船はこれを何とか止めます。
そして 「自分も一緒についていきますから是非上洛をお願いします」と話すのでした。
そしてついに菊姫は上洛を受け入れました。 お船も本当に上洛しなければなりません。
兼続は驚きますが、お船の決意は固かったのでした。
豊臣秀吉により、戦国日本は統一され、平和は本当にそこまで来ているようでした。
でもこのような戦いはまだまだ続いていたのです。
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