ウルトラマン第二十四話「海底科学基地」です。
その日は海底センター運転開始の記念すべき日でした。 そして科学特捜隊のその日の任務は、海底センターに初めのスイッチを入れる海底公団吉村総裁ときょう200人目に現れるゲストを案内するというものでした。
200人目のゲストは可愛い金髪の女の子、ジェニーでした。
アキコが運転する潜水艇S25号は、吉村総裁、ジェニー、ムラマツ、ホシノ少年を乗せて、パイプラインに沿ってセンターに向いました。 このパイプラインは、センターに酸素を送り込む重要な物でした。 海底の不思議で、美しい光景にジェニーは大喜びです。
だが突然このパイプラインの下の土が盛り上がり、パイプラインが曲がります。 S25号はバランスを崩しますが、何とかセンター内に到着しました。
総裁がスイッチを入れ、センターと基地の通信が可能になりました。 ホシノ少年は総裁をセンター内に案内しました。
その頃海底にはドリル状の物が現われ、今度はパイプラインを完全に破壊したのです。 これによりセンター内は浸水、酸素の放出も多くなってしまいました。
センターの中でもこのい異常事態は確認され、ムラマツは必死の努力を行います。 しかし事態は悪くなるばかりです。
ジェニーは泣き出し、総裁は動揺して、ムラマツを罵ったり、自分勝手か行動を取ろうとさえするのでした。 ホシノ少年がジェニーをなだめ、ムラマツは総裁を何とか説得し落ち着かせるのでした。
またアキコは自分の運転ミスだと思い込み、深く悩むのでした。
センター内とは何とか連絡が取れるようになり、四人の無事が確認され基地では一安心しますが、酸素はますます減っていくばかりでした。
ジェニーは呼吸困難に陥り、ムラマツは脱出の際に使用する予定だった自分の酸素ボンベをジェニーに与えました。
科学特捜隊の残りの隊員達は、トータス号をセンターにドッキングさせ、トータスの排水装置を使って四人を救出する方法をとりました。 イデの開発した特殊合金切断装置をアキコがセンターの真上に取り付けられました。
そこに突如ドリル状の角を持つ、怪獣グビラが現われました。 パイプラインを破壊したのも、このグビラの仕業だったのです。
アキコ達は何とかこのグビラの攻撃をかわして、四人の救出に成功しました。
でもロータス号の護衛についてきたS25号がグビラに攻撃され、海底に叩きつけられてしまいました。
アラシは気を失い、ついにハヤタはフラッシュビームのボタンを押しました。
ウルトラマンが登場、海中を進みます。
グビラはウルトラマンの姿を見ると、海底にそのドリル状の角で穴を開け、地上に逃れました。 ウルトラマンもその後を追います。
地上に現われたグビラは、基地を襲おうとしました。 そうはさせじとウルトラマンが襲い掛かります。
しかしその格闘の間に、幾つかの建物は破壊されてしまいます。
グビラは海の生き物ですが、地上でも息ができるようで、並外れた力を持ったいました。 その角の攻撃とジャンプでウルトラマンも苦戦です。
ついにウルトラマンは、八つ裂き後輪を発射。 グビラはこれを角で受け止め、投げ返します。 そしてまたジャンプ攻撃をかけてくるのでした。
ウルトラマンはこれをかわし、逆にその角をチョップで、たたき折ります。
この攻撃は効果があったようです。
グビラが慌てています。
すかさずウルトラマンはスペシウム光線を発射して、グビラを倒しました。
地上ではジェニーが、父親に抱きついていました。
こうして事件は解決したのでした。
怪獣のお話よりも、海底センター内での吉村総裁の見苦しい行為がかなり印象的でしたね。 今ならともかくリアルで観た時はあまり楽しい作品ではなかったな・・・。
それから海底センターに他に技術スタッフあるいは、セキュリティ関係の人間が誰もいないというのはおかしいですね。 科学特捜隊はこのセンターの隊員ではないのですから・・・。 ムラマツ隊長も貧乏くじをひいたものです。
アキコ隊員が異常を報告した時点で、すぐにそれに合った対応を行うべきでした。
それから通信の中継を科学特捜隊の基地に依頼するシーンがあったのですが、この時確かに人が出ました。 ムラマツ隊長以下、全員出動していたはずなのですが。 まだ誰かいたのですね。
グビラは肺呼吸(うきぶくろ)も出来るのか、地上でも平気でした・・・。 魚なのかクジラの仲間(動物)なのかもわかりませんでした。 ただけっこう凶暴な奴であるのは間違いないようです。
ノンマルトやラゴンはこのような怪物とも戦わなければいけなかったのかな? スダールはゲスラはガマクジラは?
いろいろ考えてみると面白いですね。
脚本 藤川桂介 特殊技術 高野宏一 監督 飯島敏宏 撮影(本編)福沢康道 (特撮)佐川和夫、鈴木清 ゲスト 高橋正夫(吉村総裁)
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