2009年 11月 26日 の記事 (1件)


ウルトラマン第二十七話「怪獣殿下・後編」です。

ウルトラマンは飛び立つと両手を合わせて光の輪を放ちました。
その輪は建物の屋上に着くといくつもの輪が垂直に重なり、その中からハヤタが現れました。

ウルトラマンからハヤタに戻るシーンが初めて映像で写されました。

科学特捜隊は、対ゴモラ作戦として、まずワシントン大学のスミス博士にUNG麻酔弾を依頼しました。
また本部からマルス133と小型発信機を取り寄せました。
イデが探知機を作ります。

そしてゴモラが、大阪市の真ん中、裁判所のある地域へ現れたのです。

科学特捜隊と自衛隊の総攻撃が始まりました。

それでもやはりゴモラはビクともしません。

アラシとイデはゴモラの大きな尾が主要な武器であることに気づき、尻尾を攻撃、見事にこれを切り離しました。
さすがのゴモラもこれにはひるみ、再び地中にもぐり始めました。

アラシがすかさず先ほどの小型発信機を撃ち込み、命中させました。
これからはゴモラの居場所がわかるようになったのです。

そしてそれにより、ゴモラは地中を一直線に大阪城に向かっていることが判明しました。

UNG麻酔弾は在庫がないことがわかります。

自衛隊伊丹基地の火器部隊が大阪城へ集結します。
科学特捜隊も大阪城へ向かいました。

その頃あの怪獣殿下オサムの家では、母親がゴモラ騒ぎのため避難する準備をしていました。
それはまるで引越しのような感じの大げさなものでした。

しかしオサムとその父親はのんびりとしたものでした。

ただしオサムは、先日ウルトラマンとゴモラが闘っている際に拾ったあのベータカプセルを、ウルトラマンに返さなければいけないと、考えていました。
そして意を決して、自転車でゴモラが暴れている大阪城へと向かうのでした。

途中で厳戒中の警察官に止められますが、警官の一人がオサムの
「大事な物を届けるためにどうしても行かなければならない」という言葉を信用してくれて、大阪城までパトカーで連れて行ってくれたのです。

ゴモラはやはり大阪城付近に現れました。
そして大阪城に迫ります。

自衛隊、科学特捜隊があらゆる兵器、火器で猛攻撃を加えますが、やはり通用しません。
それどころかゴモラは自衛隊の戦車や多段式大砲を蹴散らしながら、だんだんと大阪城へ近づいてきます。

ついにゴモラは大阪城に到達、これを破壊してしまいました。
アラシとイデも危なくなりました。

そこへオサムが駆けつけました。
ハヤタは驚きますが、彼がベータカプセルを持ってきたことを知り感謝の言葉を述べました。

ハヤタはオサムを避難させると、ウルトラマンに変身しました。

ウルトラマンとゴモラが、再度ぶつかります。
ゴモラはむちゃくちゃに襲いかかって来ますが、尾がないので前回とはかなりかってが違います。

ウルトラマンの投げ技やパワーがゴモラを追い詰めていきます。
そして角も折られまた地中へ逃げようとしましたが、今度はウルトラマンにそれを阻止されてしまいます。

ウルトラマンはだんだん弱ってきたゴモラにスペシウム光線を発射して、命中。
ついにゴモラは倒されました。
大阪城の崩れた後にゴモラはその巨体を横たえました。

その姿を見たアラシとイデは勝利感にひたるどころか、却ってゴモラの死に悲しみを感じたのでした。

ハヤタは怪獣殿下オサムにお礼として、科学特捜隊の流星マークの小型トランシーバーを送りました。

基地へ戻るハヤタはオサムにさっそく通信します。
ハヤタが
「勉強もきちんとやらなければだめだぞ」と言うと
オサムは
「ただいまガリ勉中」と言いながらもウルトラマンとゴモラの闘いの絵を描いていたのでした。

このようにオサムという怪獣好きの少年とゴモラ討滅作戦という二つのドラマが流れています。
オサムに自分をだぶらせるファンは多かったのではないでしょうか・・・。

その時々のオサムが登場するシーンでは、このドラマは特撮ではなく、子供向けのホームドラマかと思わせるような演出もありました。
子供達、お母さん達がうまく調和して描かれていましたね。

またこの科学特捜隊と自衛隊のゴモラ対策というのも、東宝の怪獣映画を観るような迫力でした。
そして大阪市が舞台でした。
大阪市の市街地の再現もなされていたようです。

大阪城のミニチュアも制作するのは大変だったでしょうね。

万博というのもトクタサツオはリアルでこの作品を観ているのですが、何のことだかさっぱりわかりませんでした。
1970年のEXPO70のことであったのですね。

さすがは円谷プロです。

ただ冒頭のシーンでオサムとその友人達が
「怪獣なんているわけないだろう」というセリフがちょっと疑問でした。

もし単発の映画であればわかるのですが、それでは今まで何匹も現れた怪獣達は何だったのか?ということになりますから。

大阪が舞台なのに、大阪弁を話す登場人物が一人もいなかったのもちょっと残念でした。

まあでもやはり作品としては大作であったと思います。

三十分では放送するのは無理でしたね。

脚本    金城哲夫 
      若槻文三
特殊技術  高野宏一
監督    円谷 一
撮影(本編)内海正治
  (特撮)佐川和夫
      鈴木 清

ゲスト   富田浩太郎(中谷教授)
2009 11/26 19:58:15 | none | Comment(0)
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