2009年 12月 09日 の記事 (1件)


ウルトラマン第二十九話「地底への挑戦」です。

大田山は日本一の埋蔵金を誇る金山であったのですが、突然金がとれなくなりました。

原因は不明でしたが、廃坑となった山に突然怪獣が出現したのです。

この怪獣は地面に自在にもぐったり、現れたりと大暴れ。
そのため室生町は全滅という急報を受けて科学特捜隊が出動しました。

怪獣撃退作戦に、イデが設計した地底戦車ベルシダーが使われることになり、ビートルで運ばれました。

その頃再び怪獣が姿を現し、大暴れしていました。
防衛隊の攻撃をものともせずに、逆に戦車を破壊していきます。

ビートルも攻撃に加わりますが怪獣は、地底へと姿を消していきました。

地上に人がいました。
ムラマツ達がビートルを着陸させると、その人は
「金にとりつかれた友人が地下の坑内に入ったままです」と言うのでした。

ムラマツとイデはベルシダーに乗り込み、その人間の救出に向かいました。
いよいよ地底への挑戦です。

地下の大洞穴に辿りついたムラマツとイデは、一人の男を発見しました。
この男こそが金にとりつかれた人間だったのです。

男はベルシダーに収容されました。
だが彼はせっかく助けてもらったムラマツやイデに、うわ言のようなメチャクチャなことを言います。

ただその中に
「俺のゴルドンに手を出したら承知しないぞ!」という言葉がありました。
怪獣の名前はゴルドンといって、彼が発見した金山の金を全部食べてしまったというのでした。

男の体はかなり具合が悪く、早く病院に入れなければ命が危ない感じでした。

そこへゴルドンが迫ってきました。
ベルシダーの光線銃が攻撃します。

ゴルドンはベルシダーを叩き伏せて、地上へと逃げていきます。

地上へ逃れたゴルドンにハヤタ達がビートルで攻撃します。
それでもゴルドンは倒れませんでした。

ハヤタの提案で、地上に降りてゴルドンにコロナ弾を撃ち込み、心臓を狙うという作戦がたてられました。
作戦は成功して、さしものゴルドンもようやく倒されました。

しかしアキコが崖から落ちて負傷、アラシが彼女を病院へ運ぶことになりました。

地下では、ゴルドンに叩きつけられたベルシダーが故障していました。
イデが必死で修理して、何とか直り地上へ向かいました。

ところがそこにもう一匹ゴルドンが現れたのです。

二匹目のゴルドンにベルシダーは再び破損されてしまいました。
今度は酸素タンクが破壊され、車体も横転しています。

にごっていく空気の中で、ムラマツは意識が薄れていきますが、何とか地底魚雷を発射。
二匹目のゴルドンも地上へと逃げていきました。

地上ではハヤタがいます。
ハヤタがウルトラマンに変身しました。

激しく闘う両者。

ウルトラマンがゴルドンの背中に飛び乗り攻撃すると、ゴルドンはその長い尾を自在に動かしてウルトラマンの首をしめました。
そして放り投げられるウルトラマン。

だがウルトラマンはすぐに体勢を立て直すと、今度はそのゴルドンの尾を逆に利用して、ゴルドンの首にまきつけてしまいました。
文字通り自分で自分の首をしめたゴルドンの動きが止まりました。

すかさずウルトラマンはスペシウム光線を発射して、ついにこの怪獣ゴルドンを倒しました。

ゴルドンを倒したウルトラマンはすぐにベルシダーを地上まで運び、中の三人も助かったのでした。

ゴルドンの死体からは、150トンの純金がとれました。
科学特捜隊はそれを、室生町の復興資金として進呈したということでした。

怪獣というよりは題名にもありますように、地底での戦いというものがけっこううまく描かれていた作品であったと思います。
そしてまたけっこう怖い・・・。
今改めて観ると、リアルの時よりもその地底世界の、未知の怖さを感じます。

それから人間の力の何と小さいことか・・・。

ただこの地底戦車ベルシダーですが、同時期に放送されていた英国のSF人形劇「サンダーバード」に似たようなメカがあり、
「なあんだ、真似じゃないか」と一人で笑っていた記憶があります。

ゴルドンが二匹いたというのは驚きでしたね。

造型はなかなかよく、怪物度も大きかったです。
けっこう凶暴みたいです。
また金を食べるというのは、経済的に困った怪獣でしたけどね・・・。

脚本    南川竜・金城哲夫
特殊技術  高野宏一
監督    野長瀬三魔地
撮影(本編)福沢康道
  (特撮)佐川和夫・鈴木清
ゲスト   大村千吉(山本) 
      佐田豊(鉱夫)

東宝の名脇役大村千吉さんが、金に取りつかれた男になって御出演です。
熱演でありました。
2009 12/09 21:11:04 | none | Comment(0)
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