ウルトラマン第三十二話「果てしなき逆襲」です。
宮の森の工事現場で、突然山火事が起こりました。 それも火が生き物のように向かってくるのです。
工事現場の人々は逃げていきます。
その頃ハヤタはパリ本部から一週間の休暇を過ごすために来日していた女性隊員のパティをエスコートしていました。 ハヤタはくじ引きにちょっとしたトリックを使いまんまとこの役を自分に決めてしまったのでした。
そのハヤタにすぐにこの事件の調査命令が出ました。 パティ隊員もとんだ休暇になってしまいましたが、本人は割り切っていました。 二人は直ちに宮の森へと向かいました。
アラシとイデはビートルで山火事の消火活動を行い何とか消し止めました。
ハヤタ達は現場に到着して調査を開始しましたが、川の水はお湯になり、地震が起きて科学特捜隊の自動車が溝に落ちそうになったりして大変な思いをしていました。 またこの辺りには火山脈は通っていないので、原因も不明だったのです。
これらの現象は怪獣ザンボラーの仕業だったのです。 ザンボラーがついにその姿を現わし、発電所を襲いました。
ザンボラーはその角から熱線を発して、森林や建物を炎上させるのでした。 発電所も火災に襲われました。
ハヤタとパティは地上からスーパーガンで攻撃します。
その間にまたビートルが消化活動を行います。
消化活動は完了したのですが、ザンボラーはまたどこかへ姿をくらましたのです。
アキコは今度の事件は森林開発を続ける人間に対する、大自然の復讐のように思えます。
といっても見過ごすわけにはいきません。
科学特捜隊は防衛隊と協力して、ザンボラーを何とか池の沢で食い止めるという作戦をたてました。 イデはザンボラーが発する熱線に対抗する冷凍弾を開発します。
ザンボラーが池の沢から5キロメートルのところに現れました。
防衛隊の戦車群が激しく攻撃しますが、ザンボラーはものともしません。 逆にまたあの熱線で戦車は次々と爆破され、炎上していきます。
その中を進んでくるザンボラー。 イデの冷凍弾も命中はしたのですが、あまり効果がありませんでした。
パティはついに決心して 「ハヤタ、行ってちょうだい!人間引き際が大事。ですからあたしは別の方法で協力します。グッドラック」と言いました。
ハヤタはうなづいて駆け出していきます。
そしてウルトラマンに変身しました。
ウルトラマンとザンボラーは激しく闘います。 ザンボラーの熱戦をよけながら、ウルトラマンは格闘線へと持っていきました。
最後は持ち上げて地面に叩きつけました。 さすがのザンボラーも動きが止まりました。
そこへ止めのスペシウム光線を発射。
これが命中して、さすがのザンボラーもついに倒されたのでした。
基地へ戻るビートルの中で、アキコがパティにこう言いました。 「大変でしたけど、残りの休暇は十分に楽しんで下さいね」 パティは 「はい。でも私日本の名物をもう三つも観ました」と答えます。 イデが 「日本の名物?」と問い返します。 さらにパティはこう言いました。 「地震、怪獣、ウルトラマン」
この言葉に科学特捜隊のメンバーは大笑いするのでした。
ゲストはパティ役の真理アンヌさんでした。
ザンボラーは派手に暴れましたが、ちょっと存在が中途半端だったかもしれないですね。 題名の「果てしなき逆襲」というものにもっと関係を明らかにすれば、もっと印象に残った作品になったかもしれないです。 ジャミラやヒドラとかウーのようにです・・・。
脚本 藤川桂介 特殊技術 高野宏一 監督 鈴木俊次 撮影(本編)鈴木斌 (特撮)鈴木清
スタッフも藤川氏と高野氏以外は、いつもと異なるメンバーのようです。
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