ウルトラセブン第四話「マックス号応答せよ」です。
ソガとアマギがマナベ参謀より極秘命令を受けました。 ある地点まで行きある男の指揮下に入り、その命令を聞くということであったのです。
二人はポインターで、ダンに送られてその地点まで行きました。
そこには地球防衛軍の新原子力船のマックス号が待っていたのです。 そして二人が乗船するとある部屋ではタケナカ参謀が待っていたのでした。
二人の任務は最近起きていた船舶消失事件の調査だったのです。 二隻のタンカーをその捜索に向った海上保安庁の船までもが、行方不明になっていました。
またダンは二人を送った帰途に車の故障を装った怪しい若い女に、不意を突かれてウルトラアイを盗まれてしまうのでした。
ダンは軽傷で、すぐ基地でアンヌに手当てを受けるのですが、ウルトラアイを盗まれたショックは隠せませんでした。 そのようなダンを気遣って、アンヌがお守りをくれました。
その頃マックス号は船舶の消失現場に到着していました。
すると突然船体が空中に舞い上がっていき、赤い霧のようなものに包まれてしまいました。 マックス号は空に吸い込まれていきました。
ウルトラ警備隊がマックス号と連絡が取れなくなるとわかると、キリヤマとダンはウルトラホーク1号で事件海域を、フルハシはウルトラホーク2号で大気圏外に向いました。
やがてフルハシはマックス号を発見して、基地に連絡するのですが、通信ができませんでした。
フルハシは直接ホーク2号を乗りつけ中にマックス号に乗り込みます。 そして意識を失っているタケナカ参謀とソガ、アマギの両隊員を発見しました。 フルハシにより、三人は意識を取り戻しますが、ここが宇宙空間と聞いて驚くのでした。
そこへゴドラ星人が現れました。
これまでの船舶消失事件もマックス号の乗っ取りも全て彼らの仕業だったのです。
彼らの目的は、船舶消失事件に地球防衛軍の注意をひきつけさせ、その間に地球征服を行うというものでした。
ゴドラ星人は四人を船内に閉じ込めたまま、フルハシに化けてウルトラホーク2号で帰還して基地内に入り込みました。 そして時限爆弾で基地を爆破しようとします。
ダンがこれに気づきますが、逆にゴドラ星人のカプセルに閉じ込められてしまいました。
しかしマックス号内では、勝ち誇ったゴドラ星人の言葉で、基地爆破の件を知り、四人が力を合わせ、アマギを装備であった観測用ロケットに乗せて何とか脱出させることに成功するのでした。
一方ダンもカプセルの側に再び現れたゴドラ星人からウルトラアイを奪い返すことに成功して、ウルトラセブンに変身しました。
ウルトラセブンとゴドラ星人が闘っている時、アマギから爆弾のことを聞いたキリヤマが駆けつけ、爆弾を止めました。
ゴドラ星人はアンヌを人質にしようとしますが、失敗。 ポインターで逃走を図ります。
ウルトラセブンが追いかけます。 ゴドラ星人は巨大化しますが、ウルトラセブンもまた自分の体を巨大化させました。
両者は激しく闘いますが、ゴドラ星人が逃げようとしたところをウルオトラセブン必殺のエメリュウム光線を放ちこれを爆破させました。
ウルトラセブンは先ほどキリヤマが止めた爆弾を受け取るとマックス号が捕らえられている宇宙空間に向いました。
そしてまだマックス号に残っていた、タケナカ参謀、フルハシ、ソガ三人の救出に成功したのでした。
ただしゴドラ星人に乗っ取られた状態のマックス号は先ほどキリヤマから受け取った爆弾でやむを得ず爆破することになってしまいました。
ウルトラセブンが三人を宇宙遊泳の形で引っ張っていきます。
そしてキリヤマとアンヌが乗るウルトラホーク2号が彼らを迎えに来ていたのでした。
急展開で作品としては、なかなか面白かったです。 SF色も豊かでした。
ゴドラ星人に化けたダンの「悪役」も森次浩司さんがうまく演じられていらっしゃって面白かったですね。
ただそのためか、やや粗さも目立つ作品になってしまいました・・・。 マックス号も何か中途半端な存在となってしまった感じでしたね。 ほとんど何もせず終わってしまった感じで、引き立て役にすらなったいなかったみたいです。
ゴドラ星人が、バルタン星人ほど人気が出なかったのもこのせいかもしれないのです。 特に宇宙空間での場面は無理が多かったような気が致します。
この辺りが残念ですね。
脚本 山田正弘、金城哲夫 監督 満田かずほ 特殊技術 有川貞昌 撮影 永井仙吉 美術 成田亨、岩崎致躬 特殊撮影 佐川和夫
満田監督作品です。 「フォースゲイツオープン、フォースゲイツオープン・・・」の声は満田監督のお声だったのですね。
ゲストに水上竜子さん。 怪しい美女で御出演でいらっしゃいました。
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