2013年 04月 24日 の記事 (1件)


ウルトラセブン第二十九話「ひとりぼっちの地球人」です。

京南大学は私立の教育機関としては初の人工衛星打ち上げに成功しました。

ある日曜日の午後その京南大学の構内を一人の女子学生南部冴子が歩いています。
冴子はウルトラ警備隊のソガ隊員の婚約者なのでした。

彼女はある研究室の前で怪しい物音を聞きました。
ドアを開けて中に入ると宇宙人らしき影を見たのです。

冴子は驚きその場から逃げ出しました。
宇宙人も彼女を見送った後人間体に変身しました・・・。

その宇宙人は京南大学の丹羽教授に化けていたのです。
そしてその丹羽教授は今度の人工衛星のリーダーだったのですが、地球防衛軍はすでに丹羽教授の正体と衛星が地球の科学をはるかに超えた機械であることをつかんでいました。

ただこの衛星は表ではあくまでも、京南大学の科学用の教材である以上地球防衛軍もそれ以上の調査はできません。

そして地球防衛軍は大学に婚約者冴子がいる、ソガに調査を命じたのです。

ソガは冴子に事情を話します。
そして丹羽教授の弟子であり、冴子の先輩でもある一の宮を呼び出すように頼むのでした。

冴子は動きますが、一の宮はすでに教授が宇宙人、プロテ星人であることを知っていました。
そして逆に宇宙人と聞くと即侵略者だとする、地球人の考え方をなじりました。

プロテ星人は一の宮が発想していましたが、誰もが見向きもしなかった電送移動機を作ってくれたのです。
一の宮は丹羽教授=プロテ星人を信じて疑いませんでした。

その頃ソガは大学の研究室内でプロテ星人の丹羽教授と対していて、やはりプロテ星人であることをつきとめていたのですが、気絶させられ地上36000キロ上空の科学観測衛星に拉致されていました。
また記憶探知機によって地球防衛軍の動向をも知られてしまっていました。

丹羽教授は電送移動機により数分で大学へ戻りました。
そこへ一の宮が現れました。

一の宮は地球防衛軍が動き出したので早く宇宙へ行こうと教授に言いました。
彼は教授と宇宙に行く約束をしていたのです。

しかしここで観測衛星には地球侵略の資料が集められていると聞かされ驚きます。
やはりプロテ星人は侵略者だったのです。

騙されていたことを知った一の宮は、教授に掴みかかりますが、気絶させられてしまいます。

ダンが駆けつけ、正体を現わしたプロテ星人と闘いを開始します。
そしてウルトラセブンに変身、深夜の大学構内でウルトラセブンとプロテ星人との対決となりました。

プロテ星人はその姿を消したり、幻影を見せたりしてセブンを苦しめます。

そして虚像をセブンと闘わせ実体は再び丹羽教授の姿になり、電送移動機に乗って観測衛星まで逃亡を図ろうとするのでした。

そこへ意識を取り戻した一の宮が電送機の前までやってきました。

「教授!残念ながら二人同時では再生不能です!」
そういうと一の宮は電送機の上のプロテ星人に掴みかかり、電送機は爆発・・・。
二人はどこかの宇宙空間へと消えていったのでした。

とプロテ星人の虚像も消えてしまいました。

セブンも自分の体を瞬時に観測衛星のいる宇宙空間に移動(テレポテーション?)させ、ソガが拉致されていて地球防衛軍の秘密資料が集められた観測衛星を捕捉しました。
衛星を運ぶ為に飛来してきたプロテ星人の宇宙船が追ってきましたが、ウルトラホーク2号の攻撃により爆破されました。

こうして事件は解決しました。

平和が戻った京南大学の屋上にソガとダンの姿がありました。


ソガはと物思いに耽るのでした。
「一の宮が生きていたらどれほど素晴らしい科学者になっていただろうか・・・」
ダンは
「一の宮はいつか戻ってくるかもしれない」
と言います。

一の宮は地球人を信じることのできなかったたった一人の地球人だったのでした。

そして南部冴子は再び大学構内のある研究室の前で怪しい物音を聞きましたが、今度はドアを開けませんでした・・・。
ただその物音は春風のいたずらだったようです。

電送機という夢の機械が登場します。
これは手塚治虫の「鉄碗アトム」にも登場した機械ですね・・・。

そしてこれを作った一の宮という天才。
最後は悲劇となってしまいましたけど、この人物はまた大きな存在でしたが、もっとスポットを当ててもよかったかな?とも思いました。

それから丹羽教授、冴子さん・・・。

さすがのセブンも脇役っぽかったですね。

テレポテーションは凄かったですけど・・・。

脚本   市川森一
監督   満田かずほ
特殊技術 高野宏一
撮影   永井仙吉
美術   成田亨・岩崎致躬
特殊撮影 鈴木清

ゲスト  丹羽教授(成瀬昌彦) 南部冴子(北林早苗)一の宮(剣持伴紀)

北林早苗さんが本当にお綺麗です。
どちらかといえば悪女役が多い北林さんですが、このような役もおやりであったのですね。
2013 04/24 20:46:23 | none | Comment(0)
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