みなさま一ヶ月ほど御無沙汰でした。
公私ともどもゴタゴタしておりました。
ウルトラセブン第三十二話「散歩する惑星」です。
宇宙ステーションV2から、地球防衛軍極東基地に緊急連絡が入りました。
未確認飛行物体が地球に接近しているが、その物体はアステロイドベルトから外れた小惑星らしい。
キリヤマはモロボシ・ダンとフルハシ、アマギの三隊員にパトロールを命じました。 そしてダン達はウルトラホーク1号で、飛び立ちました。
ホーク1号は空を飛ぶ島を発見して、作戦室に報告しますが、島から出す怪光線で島ヘと吸い込まれてしまいました。 そして通信も切れてしまったのです。
キリヤマ達もウルトラホーク3号で、飛び立ちますが、ホーク1号も島も発見できませんでした。
一方その浮遊する島に吸い込まれたホーク1号の三人は気を失っていましたが、気がつくとすぐに探索を始めました。 そしてすぐに富士山を見て島は地球防衛軍の基地の近くに降りていることがわかりましたが、強力な電磁波のため基地との通信はできませんでした。
また島には、怪しい建物があり、中に入ってみると多くの精密機械が並んでいました。
やはりこの惑星は宇宙人の侵略基地のようですが、彼等の姿はみえません。 でも突然ドアーが閉まり、三人はその建物の中に閉じ込められてしまったのです。
その頃地球はその島のような小惑星から発せられる電磁波のため通信網が大混乱に陥っていました。 地球防衛軍基地もその影響を受け、レーダーやウルトラホークも使用不能になっていたのです。
キリヤマ達はポインターで小惑星の調査に向い、ホーク1号を発見します。 だがそれは強力な電磁バリヤーに覆われていて、中へ入ることもできませんでした。
そのうえ小惑星はじりじりと地球防衛軍基地に近づいていたのです。 小惑星はどこかの侵略者が送り込んだ、それ自体が強力な時限爆弾であったのです。
マナベ参謀は、電磁波に逆に喰らいついていく新兵器のミサイル・キリーの発射準備を命じます。 ただその攻撃はダン達三隊員の命を奪ってしまう可能性も高かったのです。 マナベ参謀は防衛ラインギリギリまでは猶予するがそこを越えた時はキリーで攻撃することを決めました。
ダン達三隊員は、アマギの機械操作で何とか建物のドアーを空けて脱出に成功しました。 でもまだ電磁波の影響でホーク1号が飛べません。 ダンは、先ほどの建物の精密機械が電磁波の発進装置だと考え爆破に向いました。
そこへ突然怪獣リッガーが現れます。 ダンはウルトラセブンに変身しようとウルトラアイを装着するのですが、やはり強力な電磁波の影響で変身できないのでした。
ダンはカプセル怪獣アギラを放ち、リッガーに向わせます。 二匹は激しく闘います。
その隙にダンは建物の発進装置の破壊に成功、電磁波は解除されました。 ただし爆破のあおりでダンは気を失ってしまいます。
電磁波が解除されたことにより地球防衛軍の基地は、機能を取り戻しホーク3号も発進可能となりました。
アギラは苦戦に陥っていましたが、ダンが気が付きすかさずセブンに変身します。 セブンとリッガーの闘いとなりました。
セブンの登場にマナベ参謀はキリーの発射を中止、キリヤマ達がホーク3号でダン、フルハシ、アマギの救出に向いました。 そしてフルハシ、アマギは救出されました。
ウルトラセブンはアイスラッガーで、リッガーの首を切断してこれを倒すことに成功しました。 リッガーの首が誘導装置になっていることに気づいたセブンは、その首を抱えたまま飛び立ち小惑星を誘導、危険でない所で爆破させるのでした。
SF色豊な作品でした。 小惑星から電磁波を発して、通信網や基地の機能を混乱させる。 そしてその小惑星自体を爆弾にして地球防衛軍基地を攻撃するというのはなかなか物凄い攻撃です。
また今回は宇宙人が全然姿を見せず、名前すらわかりません。 いったい何者だったのでしょうか・・・。
ただやはり無人(リッガーはいましたけど)であるということで作戦は失敗となりました・・・。
セブンの変身は電磁波が強いと不可能なのですね。 けっこう不便なのですね(笑)。
カプセル怪獣は大丈夫だったのにね。
アギラ第一回目の登場作品です。
またダンに戻るところがありませんでしたけど・・・。 アンヌ隊員でさえ、今度はダンがいないのに割りと平気です。
原案 虎見邦夫 脚本 山田正弘・上原正三 監督 野長瀬三魔地 特殊技術 高野宏一 撮影 永井仙吉 美術 岩崎致躬 特殊撮影 鈴木清
|