本日HPの方で、「大怪獣決闘ガメラ対バルゴン」アップ致しました。
御都合のよろしい方は御覧になって下さい。
http://diary5.net4u.org/dr/11717mechagod.html そしてこのバルゴンについて一言。
バルゴンは、東宝のゴジラのライバルとして大映が世に送り込んだ怪獣ガメラの初の対戦相手である。
そのプロフィール。
体長:80メートル
体重:70トン
造型はなかなかよい。
武器もいろいろあり、冷凍液も出す他、虹状の殺人光線も出す。
ただ強面で、ミサイルや砲弾には強い反面、水に弱いという変なアキレス腱も持つ。
これではこの梅雨を持つこの日本では、たぶんやっていけなかっただろう。
また食べ物も宝石だけである。
だから銀座等の宝石店が並ぶところではやっかいな生き物でしょうね。
ただし悪役キャラとしては、イマイチかもしれない。
というのは、このバルゴン自分で日本に来たわけではなく、卵を宝石のオパールと勘違いされて、その欲の皮の突っ張った連中に無理やり日本に連れて来られただけなのである。
よく見ていくと突然変異はあったとはいえ、生後数日のいわば幼生なのである。
その幼生、すなわち幼児を人類は徹底的に攻撃するのだ。
それどころか、ガメラにも憎まれる。
ガメラは冬眠で醒めたのだから、いわばどうみても青年、あるいは大人である。
その大人であるはずのガメラが幼児のようなバルゴンを攻撃するのは文字通り大人気ないのであるが。
一回戦は何とか勝利する。
幼児のバルゴンが、大人のガメラを寄せ付けなかったのだ。
ところがそれが裏目に出る。
ガメラだってこの時期はまだ旗色ははっきりしていない。
エネルギーを求めて世界各地を暴れ回る(ガメラは飛行能力がある)ガメラの方が、人類にとっては厄介かもしれない。
だが人類はそのガメラをとりあえず、封じ込めたバルゴンを感謝するどころか徹底的に攻撃するのである。
そしてあの「反射鏡作戦」で傷ついて、苦しんでいるところを、蘇り急遽人類に寝返ったガメラによって、琵琶湖の底深く沈められてしまうのであった。
建物は数多く倒壊させ、それにより多くの人命を奪ったかもしれない、
でもそれは東宝のモスラだって同様なのである。
そしてモスラは愛と平和の象徴のような存在となり、そしてガメラは次作品の「ガメラ対ギャオス」からは、ヒーローとなるのであった。
まあ次のギャオスは本当のヒールなのであるが。
このように見てくると、バルゴンは悲劇の怪獣であるかもわからないのだ。