ウルトラQ第八話「甘い蜜の恐怖」です。

冒頭に温室のガラスをハンマーで叩き割る一人の男の姿が映し出される。
そしてハニーゼリオンという特殊栄養剤で育ててジバチの巣がガラスの割れた箇所から侵入したモグラによって荒らされた。

その後汽車が突然の土の隆起で脱線するという事件が起こる。
そのジバチの巣を襲って栄養剤の影響で巨大化したモグラの仕業であった。
そしてこの巨大モグラは家畜を襲ったり、村を荒らし始めた。

村人はこのジバチの巣を置いていた研究所の木村と場長を非難する。

だがこの温室のガラスを壊したのは、木村の成功を妬んだ伊丹のやったことだということが、万城目淳と江戸川由利子の調べで発覚する。

伊丹はことやぶれたとわかると、ダイナマイトで巨大モグラを倒そうとするが失敗して倒れる。

防衛隊もこの地に出動した。
その攻撃に耐えかね、巨大モグラは地下へもぐるが、火山地層にぶつかり自滅する。

こうして事件は終わったが、何とも言えない後味の悪さは残ったのであった。

巨大モグラはモングラーとほとんどそのまんまという名前であるが、劇中では一回も呼ばれない。
これも雑誌等で名前が呼称された怪獣である。
まあそういった例は多いのであるが。

そのモングラーは家畜を狙うとか怪物度はまあまあで、恐怖感もないことはないのだが、スーツの造型は本当にただのモグラでいかにも人間が入って四つんばいで這っているという感じは
否めない。

物語はけっこう面白いのだが、巨大化のネタが「五郎とゴロー」と被るところもあるのが残念である。


(キャスト)
万城目淳 佐原健二
一の谷博士 江川宇礼雄
戸川一平 西條康彦
江戸川由利子 桜井浩子
長谷川愛子 沢井桂子
木村重夫 黒部進
伊丹一郎 岩下浩
吾作(守衛) 池田生二
対策本部指令 熊谷卓三
農夫B 馬渕功
村の自治関係者 草間璋夫
農夫・万作 篠原正記
県警隊長 中島春雄
抗議する村人(はちまき) 宇留木耕嗣
抗議する村人(麦わら帽) 加藤茂雄
モングラー 福留幸雄
長谷川場長 清水元

キャストは素晴らしいの一言に尽きる。

ハヤタ隊員の黒部進さん。
「怪獣大戦争」で富士ハルノの沢井桂子さん。

やはり「怪獣大戦争」そして「ゴジラ対ガイガン」で防衛隊長官の清水元さん。
この方は「マグマ大使」でもレギュラーのアース様も演じられました。
ウルトラとマグマ両方に出演された貴重な方でいらっしゃいます。

そして長年ゴジラのスーツアクターを務められた中島春雄さん。

とまあこのように、ものすごい顔ぶれであります。

(スタッフ)
監修 円谷英二
脚本 金城哲夫
撮影 内海正治
照明 小林和夫
美術 清水喜代志
録音・現像 キヌタ・ラボラトリー
音楽 宮内国郎
編集 氷見正久
効果 沢田一郎
助監督 満田かずほ

撮影 高野宏一
照明 堀江養助
美術 渡辺明
操演 石井清四郎
光学撮影 中野稔

特技監督 川上景司
監督 梶田興治
制作 TBS
円谷プロダクション

またまた金城哲夫さん、満田かずほさんの名前が見られます。
2008 09/27 23:16:15 | none | Comment(0)
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