ウルトラQ第七話「SOS富士山」です。

冒頭いきなり富士山をバックに戸川一平と江戸川由利由利子が話をしているところからドラマは始まるのだ。
そしてテーマ曲と石坂浩二さんのナレーションが入るのである。
それは富士山の噴火についてであり、不気味な感じで心に残った。

このようにタイトルバック一つでもウルトラ、特に「ウルトラQ」はすばらしい作品であると思う。

物語はこの噴火の予兆から始まり、少年時代に富士山の樹海に迷い込んだままのタケルという野生の?青年のお話、それから怪獣登場へと三つのテーマが協奏曲のように合わさっていくのである。
盛り込み過ぎになる恐れもあるのだが、こんも辺りの展開は見事である。

ただ今回の登場怪獣岩怪獣(ゴルゴス)の出番がちょっと遅すぎたかもわからない・・・。
ドラマでは吉野の池から巨大な岩石が飛び出し、道路の邪魔となり爆破される。
その爆破された岩の破片が富士山の森に捨てられるのであるが、それらがある発光体によって集められ怪獣となるのだ。

そしてこの岩怪獣はいったい何者なのかその正体は番組中では最後まであきらかにされなかったのである。
宇宙怪獣なのか、原始時代の生き物なのか、噴火との関係はとか一切謎のままである。

万城目淳、江戸川由利子、戸川一平はそのタケルのことで事件に巻き込まれ、岩怪獣とも遭遇してこれに襲われる。

タケルは単身、怪獣に立ち向かう。

そして怪獣の発光体を外してついにこれを倒すのだ。

エンディングではタケルが人間社会に戻り、また子供達がロケットを飛ばすことに成功するシーンである。

ゴルゴスはタイトルロールではただ岩怪獣とのみであり、この名前は後で雑誌などで自然に紹介されたものである。
その声は「ゴジラ」であった。

展開が早くてちょっと大変かもしれないが、怪獣物と冒険物がうまく調和されているのだ。
ただ子供達のロケットがよくわからない・・・。

(出演)
万城目淳 佐原健二
戸川一平 西条康彦
江戸川由利子 桜井浩子
横山巡査 金子大
火山研究所・早川技官 本郷淳
タケル 高嶋英志郎
光子 市川和子
次郎 花房正
金太 山崎二郎
ソノ子 立花里美
岩石処理隊A 晴乃チック
岩石処理隊B 晴乃タック
岩怪獣 中村晴吉
ナレーター 石坂浩二

金井大さんがコミカルな駐在さんを好演である。

(スタッフ)
監修 円谷英二
脚本 金城哲夫
  千束北男
撮影 長谷川清
照明 小林和夫
美術 清水喜代志
録音・現像 キヌタ・ラボラトリー
音楽 宮内国郎
編集 兼子玲子
助監督 満田かずほ
制作担当者 守田康司

撮影 高野宏一
照明 小林哲也
美術 成田亨
光学撮影 中野稔
助監督 鈴木俊継

特技監督 的場徹
監督 飯島敏宏
制作 TBS
円谷プロダクション

金城哲夫氏、満田かずほ氏の名前がまた見られますね。


2008 09/25 22:52:19 | none | Comment(0)
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