明日あの男がプロ野球界から引退します。
男は名門野球高校の出身で一年生時から超大物と言われ甲子園でも大暴れをしました。
そしてドラフト、男は早くから「巨人入り」を発言していてファンもマスコミも当然ドラフトでは一位指名を受けるだろうと思っていました。
ところが巨人が一位で指名したのは、男と同級生でこちらも超大物と騒がれていた、エースの方でした。
男が入団したのは、西武ライオンズ。 男の母親が「巨人を見返してやりなさいよ」と言い送り出したと聞きます。
男は一年目からがんばり、高卒野手としては久々の新人王に輝きチームも優勝。
広島との日本シリーズもがんばり、一分けの後三連敗四連勝の奇跡的勝利に大いに貢献致しました。
そして翌年はその因縁の相手王巨人に四勝二敗で勝ち、見事なリベンジいや「見返し」に成功致します。
文字通りの「男の涙」が忘れられません。
それからも男はがんばり、西武の黄金時代に貢献致します。
そしてFA権を得て念願の巨人入りとなります。
ただここからがまた大変でした。 当時の監督は長島監督でしたが、なかなか結果を出せないし、チームも思ったより勝てないのでした。
リーグ優勝、そして日本一を果たしたのは、巨人入団四年目でありました。
その後も男は巨人でがんばります。
だがさすがに男にも疲れと衰えが見え始めました。
超大物選手は必ずある分岐点が参ります。
惜しまれてやめるか、ボロボロになるまでがんばってやめるかという点です。
男が選んだ生き方は後者の方でした。 男は第三の、活躍の場を求めてオリックスに移籍しました。
でもさすがに体の故障等が多くなり、前のようにはいかなかったのです。
男は引退を決意致しました。
清原和博、四十一歳、明日引退します。
その引退試合に歌手の長渕剛さんとイチローが来るそうです。
なぜかわかりませんが、清原選手のことを考えていたら、涙が止まらなくなってしまいました・・・。
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