ウルトラQ第二十話「海底原人ラゴン」です。

これもなかなか惹き込まれる作品でした。

岩根島の近海で海底火山の爆発が起きていました。

そしてこの島にはやがて日本は沈んでしまうという論文を発表していた、石井博士が妹の文子と住んでいたのです。

この文子は江戸川由利子と友人でした。
いつものレギュラー三人組、万城目淳、戸川一平、由利子はヘリコプターで海底火山の取材に向かいますが、淳と由利子は島に寄って石井博士の意見も聞くことにしました。

石井博士は火山の爆発は岩根島が沈む前兆だと不気味な予言をします。
もちろん島の人達はなかなかそれを信じようとしません。

その時漁師が妙なものを海から取ってきます。
ゼラチン状の物が網に引っかかったということでした。

石井博士はそれを見て
「それは、海底原人ラゴンの卵だ。ラゴンは、深度5000メートルの海底に住む生物だ。その卵が浅い方へ転がってきたのは地核変動を証明するものだ」と言ってさらに自説に確信を持つのでした。

またそのラゴンの卵と思われる物を取ってきた漁師の相棒が何者かに海に引きずりこまれ、さらわれそうになるという事件も起きました。

その後ついにラゴンが現れます。
ラゴンは卵を追って島に上陸して来たのでした。

そしてラゴンは家を壊したり、行き会った島民を倒したり、暴れまわります。

ついに石井博士の家の前までラゴンがやって来ました。
だがなぜか入ってこないのでした。
ラゴンはなぜか音楽が好きで、ラジオから流れるそれに聞き入っていたのでした。

淳はその習性を利用してラゴンを断崖まで誘導しますが、そこで再び地震が起きてラゴンは海に落ちていきました。

しかしその地震はいよいよ島が沈む前兆であると、石井博士は主張します。
今度は島民も博士の言葉を信じて島から海へ逃げようとしました。

その前に再びラゴンが現れ、島民の前にたちはだかりました。

逃げ惑う島民たち。

その時ラゴンの卵が孵り、子供が姿を現すのでした。

文子が決意してその子供をラゴンを返すと、ラゴンは子供を受け取り海に戻っていくのでした。

そして島民が逃げた後、島は沈んでいくのでした。

このように島の沈没というテーマだけでも一つの作品がつくれそうなほどですが、これがプロローグと二次的要素に過ぎないというところがウルトラシリーズそれもウルトラQの特色であり、凄みだと思います。
また「日本沈没」という作品が小説も映画も大ヒット致しますが、その七年前にこのような見事な作品をそれも30分という短い放送枠で送り出してしまうという、円谷プロの賞賛すべきところであり、驚異だと考えています。

ラゴンの怪物度は等身大怪獣ですが、造型もかなりいいです。
等身大怪獣特有の怖さのような雰囲気もありますね。
それからこの固体一応女性みたいですね・・・。


江幡高志さん、勝部寅之さんという名脇役が御出演です。
それから若き日の黒沢年夫さんですね。

そしてラゴンのスーツアクターは古谷敏さんです。

後日「ウルトラマン」ではウルトラマンになってこのラゴンと戦うことになるのですね。


脚本は三名いらっしゃるようです。

それだけ大作であったのでしょうね。
2009 01/06 21:11:32 | none | Comment(0)
Powerd by バンコム ブログ バニー

この記事へのコメント

この記事にコメントする

名前:
メールアドレス:
URL:
セキュリティコード  
※セキュリティコードとは不正アクセスを防ぐためのものです。
画像を読み取り、入力して下さい。

コメント:
タグ挿入

サイズ
タグ一覧
Smile挿入 Smile一覧