ウルトラQ第二十一話「宇宙指令M774」です。
この作品もけっこう印象に残った作品ですね。
豪華客船クィーン・パール号の船室で、万城目淳、江戸川由利子、戸川一平のレギュラー三人組みがトランプ遊び(ババ抜き)に興じているシーンから物語は始まります。
それに負けた由利子は甲板上へ行きます。 そしてそこで人形を拾うのですがなんとその人形がいきなり 「私はルパーツ星人のゼミ。怪獣ボスタングが地球侵略にやってきます」という警告を話したのです。
驚いた由利子は船室に戻り、淳と一平にこのことを告げますが、もちろん二人とも信用しません。
ところが今度は淳と一平がセスナを操縦中にある場所に誘導されそこでジュークボックスのレコードからやはり同じような警告を受けたのでした。 淳はそこでゼミと名乗る女性と直接会うことを要求しました。
ゼミは中央図書館の一条貴世美の姿で万城目たちの前に現れ、宇宙指令M774によって地球をキール星人の攻撃から守るために派遣されたと言います。 またボスタングについて説明を受けます。 ボスタングというのはキール星人が地球侵略のために送り込んだ巨大な赤エイに似た怪物でもう地球に来ているということでした。
ボスタングは確かに隕石に乗って地球に来ていて、まず巨大タンカーをそのヒレの一撃で撃沈させます。
淳達とゼミは海上保安庁に行き、この話をして巡視船で海上へと向かいます。 しかしそれでも信じようとしない乗組員の人もいました。
だが突然ゼミが 「ボスタング!」と叫びます。
ボスタングが現れたのでした。
ボスタングは音に反応して船を襲うというゼミの言葉を受け入れて巡視船は機関を停止します。
だがその時豪華客船が現れます。 急いで無電で客船も航行を停止するように言います。 客船も航行を停止しました。
しかしボスタングは客船に気がついたのかそちらへ向かおうとしました。 巡視船は自ら囮となって航行を開始、ボスタングをひきつけようとします。
するとボスタングは巡視船の方へ向かって来ました。 巡視船も機関砲なので攻撃しますが、あまり効果はありません。 だんだん距離が縮まって来ます。
「ああっもうこれで沈没か?」
でもここで航空自衛隊のジェット機が救援に現れました。
ジェット機はミサイルで激しく攻撃して、ボスタングは爆破されました。
事件は終わりました。 ゼミはそのまま地球に残り、地求人として生きていくということでした。
そのような宇宙人はけっこういるのでした。
ボスタングは巨大な赤エイなだけですが、けっこう恐怖感は与えますね。 海上で襲われたらまず助からない、ということでしょうか・・・。
ミサイルという通常兵器で倒されたということが、ちょっと物足りないかもしれませんが。 それにボスタングを送り込んだキール星人、彼らはいったい何者だったのでしょうか・・・。 正体が全くわからない、というのは何かちょっと怖いですね。
今回は一匹だけでしたが、海上にこういった奴が何匹も送り込まれたら、日本などは確かに困ったでしょうね。
物語の展開もなかなかよかったです。 まあやはり三十分ですので、ちょっと端折った気も致しますが、まあA級の作品になっていると思います。
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