ウルトラQ第二十四話「ゴーガの像」です。
アープ博物館から盗まれたゴーガの像が日本に密輸されます。 ゴーガの像というのは古代アランカ帝国の遺物でした。 その密輸のシーンから物語りは始まります。
それを探っていた男がある建物に入りますが、そこには時限爆弾が・・・。 男は外に飛び出して何とか爆発から逃れました。
密輸の手引きをしたのは、アリーンという女性でした。
密輸団の岩倉のもとに運ばれたゴーガの像は、レントゲン撮影で本物かどうかの調査が行われました。 だがレントゲン撮影によって放射線をあびた像の中では、貝の怪物ゴーガがよみがえってしまいます。
またアリーンは、実は密輸組織の壊滅させるために送り込まれた国際文化財保護委員会の秘密捜査官・リャン・ミンだったのですが、通信するところを岩倉達にに正体を見破られてしまいます。 ミンが殺されそうになった時、急成長したゴーガが密輸団のアジトを破壊しまいます。
ゴーガは始めは小さかったのですが、しだいに大きくなりついに東京で大暴れします。 ビル街が次々と破壊されていきます。
ジェット戦闘機隊も出撃して、激しくゴーガを攻撃しますが、ゴーガもその両眼から怪光線を出して応戦。 戦闘機隊は次々と撃墜されていきます。 手のうちようがありません。
しかしミンが覚えていたアープ国の教典には「ゴーガは火に弱い」という言葉がありました。 そしてそれを手がかりにゴーガに対して万城目淳により火炎攻撃が加えられました。
火炎攻撃を受けたゴーガは、炎とともに滅びました。
アランカ帝国の伝説では街に悪がはびこる時、ゴーガはよみがえるというのでした。 今回の事件は東京にも悪がはびこったためでしょうか? そしてまた再びゴーガがよみがえる時があるのかもしれないです。
ゴーガというのは大きな陸貝で、いわゆるカタツムリの大きくなった怪獣である。
カタツムリというのは普通愛嬌があるものですが、ゴーガはその飛び出した両眼から怪光線を出して、大暴れする。 もちろんスーツではなく、模型でしょう。 顔とかがみえないだけに、不気味。
怪物度は高い。
ただ密輸団の話を混ぜたのは話がややこしくなった感じでイマイチでしたね。
東宝映画では「ドゴラ」という作品にダイヤ強盗団が出てくる。 ウルトラQでも「育てよカメ!」に銀行強盗が出てきたり、ウルトラマンのゲスラの時にもギャングがいたり、と円谷特撮は泥棒がお好きですね。
古代の伝説と怪獣というのはアントラーとかバニラ、アボラスにも繋がる・・・。 こちらはけっこう面白いですがね。
また何で一民間人の淳がゴーガ攻撃作戦に加わったか、全く不明です・・・。
監督は野長瀬三摩地氏ですね。 特技監督に的場徹氏で、脚本は上原正三氏でいらっしゃいます。
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