ウルトラQ第二十八話「悪魔っ子」です。
SFホラーともいうべき作品でけっこう苦手です。
ウルトラQでは珍しく、人がけっこう命を落とします。 江戸川由利子の同僚の記者も亡くなりますね。
トクタサツオはこの作品リアルで観ているのですが、放映日は両親が出かけていて、弟と二人だけだったので、とても怖かったのを覚えています。
ですがそれだけ大人でも十分観れる作品で、けっこう力作なのでしょう。
交通事故が数多く起こっていましたが、それは単なる事故として扱われていました。
その頃東洋魔術団では少女が箱を抜け出して、外を歩くというマジックが行われていました。
その主役の少女はリリーといいましたが、精神のみが催眠術の作用で肉体から分離していたのです。 父親の魔術師は、毎晩催眠術を使ってリリーを寝かしつけていましたが、深夜になると精神だけが外をさまようようになっていたのです。
ある日リリーは舞台で倒れてしまいます。 そしてリリーを見舞う万城目淳たちは、そこで事故で死んだ記者の結婚指輪を発見します。
またその他の交通事故の被害者も小物を無くすという共通点がありました。
万丈目淳達はリリーが事故に関わっているのではと、疑います。
それは事実でした。 リリーの精神は、欲しいものを手に入れるために自動車事故や殺人さえ起こしていたのです。 そして、ついに精神のリリーは肉体のリリーの命をも奪おうとするのでした。
精神のリリーが肉体のリリー線路の上に連れ出します。 列車が迫ってきます! しかし肉体のリリーが列車にひかれる寸前に一の谷博士が用意した超短波ジアテルミーによって精神を肉体に戻し、淳が飛び出して間一髪のところでリリーを助けました。
こうして事件は解決しました。 あどけない子供の心の中にも恐ろしい魔性が潜んでいたということなのでしょうか・・・。 これはまた恐ろしいことです。
原案 熊谷健 脚本 北沢杏子 特技監督 川上景司 監督 梶田興治 助監督 満田かずほ 制作 TBS 円谷プロダクション
東宝特撮では御馴染みの宇野晃司さん、小杉義夫さん、加藤春哉さんが御出演です。
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